甘酒は飲む点滴とも呼ばれるほど栄養価も高く、最近での発酵食品ブームもあいまってとても人気がありますね。
2020年1月28日放送の『林修の今でしょ!3時間スペシャル講座』では、甘酒の最新健康情報が放送されました。
甘酒の最新3大栄養パワー
甘酒には、美肌効果・腸内環境を整える・栄養補給など、様々な嬉しい効果が期待され話題となっていますが、今回紹介された甘酒のパワーがこちら。
*風邪・インフルエンザ予防
*腸内を掃除
*美肌
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
米麹甘酒は風邪・インフルエンザ予防に効果的!
甘酒には、米麹甘酒と酒粕甘酒があります。
大きな違いは、アルコール成分があるかないかということですが、風邪・インフルエンザ予防の観点から考えるとより効果的であるのは、米麹甘酒だと言われています。
甘酒は善玉菌のエサとなり免疫力をアップする!
私たちの腸は、第二の脳と言われるほど重要で、特に免疫に関して言うと、
免疫細胞の約70%が腸にいる、と言われています。
それほど大事な私たちの腸内環境。
ところが、現代人は食習慣・生活習慣が大きく乱れ、腸内環境がズタボロ・・・と言うのが現状。
そのため、いわゆる現代病と言われる生活習慣病が増えたり、風邪をひきやすかったりと、免疫機能が著しく低下しているのです。
そんな中、甘酒が腸内細菌である善玉菌の餌となることで私たちの免疫機能アップに一役買うことがわかってきました。
米麹甘酒の豊富な栄養素が効果の秘密!?
米麹甘酒は、お米と麹菌・水からできており、原材料の主成分は糖質およびたんぱく質です。
それが、麹菌のもつ酵素の力によって
「ブドウ糖」「オリゴ糖」「アミノ酸(必須アミノ酸)」「ビタミンB群」
へと分解されます。
つまり、通常私たちがご飯を食べた時に体内で行われている消化が、すでに甘酒が完成された状態で取り込めると言うこと。
別の言い方をすれば、消化器官に負担をかけることなく、無駄なエネルギーを使うことなく、必要な栄養を体内に取り込むことができるのです。
そして、これらの栄養成分は私たちの腸内に存在する善玉菌の大好物!
米麹甘酒の栄養成分を善玉菌が食べることで腸内環境が改善され、それに伴って免疫機能もアップ。
風邪やインフルエンザにとても効果的である、と考えられるのです。
甘酒を飲む量は1日どれくらいが適量?
風邪・インフルエンザ予防にも効果的な米麹甘酒。
そんなに良いならたくさん飲もう!
となるかもしれませんが、冷静に。
米麹甘酒の摂取量は、1日100mlが適量だと言われています。
いくら身体に良いと言っても、原材料はお米。
飲み過ぎはカロリーオーバーに繋がりかねません。
何事も適量を心がけましょう。
麹菌って熱に弱いから加熱したらダメ?
麹菌は熱に弱いので、60度以上の加熱を続けると菌が死んでしまいます。
そのため、お味噌汁などもグツグツに立たせるのは良くないとも言われていますが、冬はホットで飲みたい甘酒はどうなのでしょうか。
これについては、確かに麹菌は死活しますが、すでに身体に良いとされる成分自体は完成されており、元に戻ったりなくなることはありません。
つまり、麹菌は高温で死んでしまうが、栄養成分は取り入れることができるのです。
冬は体を温めるためにも、是非ホットでいただきたいですね。
腸内のお掃除には酒粕甘酒が効果的
酒粕甘酒は、酒粕をお茹でとかして作られるものが一般的で、かつては甘酒といえば酒粕甘酒でした。
しかし最近では、ノンアルコールで妊婦さんや子供でも安心して飲めること・腸内環境に良い、などと言う理由から米麹甘酒に人気が集まっているかのようにも見えます。
それでも、実は酒粕甘酒にも私たちの身体に嬉しい効果がたくさんあるのです。
最新研究!酒粕甘酒に多く含まれるレジスタントプロテインが腸をお掃除!?
最新の研究で、酒粕甘酒に多く含まれている『レジスタントプロテイン』と言う成分が、腸内に溜まった脂を掃除するこということがわかりました。
このレジスタントプロテインは、体内に吸収されにくいたんぱく質で、アミノ酸に分解されにくいたんぱく質だと言われています。
そして、このレジスタントプロテインは脂質と結合しやすいので、腸の中でも余計な脂質と結合し、そのまま体外へと排出される、ということになるわけです。
そのため、肥満予防にも効果があると期待されています。
レジスタントプロテインは、米麹甘酒にも若干含まれているが、より多いのはやはり酒粕甘酒とのこと。
飲むタイミングとしては、食後が効果的だと言われています。
女性に嬉しい甘酒は美肌にも効果的
米麹甘酒のスゴイパワー
米麹甘酒には、グルコサミン・セラミドが多く含まれています。
そこで実験。
米麹甘酒をよく飲む地域のお年寄りの肌年齢を測定したところ、なんと、実年齢よりも10歳以上若い測定結果が続出しました!
酒粕甘酒を飲み続けると美肌になった!?
α-EGという成分が含まれています。
皮膚のコラーゲン量は残念ながら年齢とともに減少します・・・
そんな中、嬉しい研究報告が。
酒粕甘酒を飲み始めてから一週間後には、飲み始めと比べるとコラーゲン量が大幅に増加、
さらに驚くべきは、飲むのをやめてから一週間経っても、なんとコラーゲン量はさらに増加したのです。
米麹甘酒・酒粕甘酒、両方続けてみたいですね。
美肌のために甘酒を飲んだ方がいいタイミング
それでは、より甘酒の効果を得るには、どのタイミングで飲むのが適切なのでしょうか。
美肌を期待した時に飲みたいタイミングは、寝る前。
人間の成長ホルモンの分泌、肌のターンオーバーは睡眠中に行われます。
そのため、美肌を目指すのであれば、就寝前に甘酒を飲むのが効果的だと考えられます。
ただし、起床後は脳がブドウ糖を必要としているため、脳を活性化したい人は朝に飲むのも効果的です。
自分のライフスタイルに応じて飲んでみましょう。
甘酒の嬉しい効果まとめ
*米麹甘酒で免疫力をアップして風邪・インフルエンザ予防
*酒粕甘酒のレジスタントプロテインで腸内に溜まった脂質をお掃除
*肌への効果は美肌効果も期待。夜寝る前に飲むのがオススメ。
甘酒は、実はおうちでも簡単に作れる優れもの。
明日からぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
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