赤ちゃんが元気な産声をあげてからどれくらいたちますか?
それから毎日毎日、朝も昼も夜も夜中もあげ続けた母乳。
お母さんと赤ちゃんをつなぐ大切なものですよね。
できるものなら、いつまでもあげていたい、という方もいらっしゃるかもしれません。
授乳しなくなる日がくるなんて、寂しいという方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、赤ちゃんはいつまでも乳児ではなく、成長とともに授乳の間隔も長くなるし、離乳食も始まります。
そしてあっという間に、1歳のお誕生日を迎えますね。
この頃あたりから、ちらほらと耳にすることが多くなるのが、
「そろそろおっぱい終わりかな?」
そう、断乳するか卒乳するかという話題です。
断乳と卒乳について悩みを解決していきましょう。
断乳と卒乳の違いって?どっちがいいのかな?
断乳と卒乳、似ていますが意味は少し異なります。
断乳とは、親の理由・以降によって授乳をやめること。
卒乳とは、子どもの方から自然におっぱいを欲しがらなくなること。
が、一般的に定義づけられている言葉の意味です。
で、まず悩むのが断乳か卒乳、どっちがいいのかな・・・?ということ。
最近では、赤ちゃんが自然とおっぱいを欲しがらなくなるまではあげ続けたほうが良いという考え、つまり卒乳が主流のようです。
母乳の栄養は1年ほどでなくなり、栄養面では水と同じようなものだと言われます。
しかし、赤ちゃんにとってお母さんのおっぱいは重要なコミュニケーションのひとつで、何よりの安心感です。
だから、無理にやめてしまうのは不自然だという意見です。
そんなことを言われてしまうと、断乳なんて母親の愛情不足じゃないか、なんて自分を責めてしまう人もいるかもしれませんよね。
私は正直、どちらでもいいと思います。
ちなみに我が家は、二人とも1歳を過ぎたあたりで断乳でした。
人それぞれ都合がありますからね。
育休が明けるから早々に保育園を探して預けなくてはならない場合もあるし、お母さんの調子がよくない場合もあるでしょう。
私なんかは、断乳したほうがラクになるんじゃないの、というなんとも親都合な理由で断乳しちゃいましたけど^^;
いえいえ、もちろん愛情がなかったわけではなく、授乳回数も減っている・離乳食も順調・その他の成長や体調も順調、と条件がある程度満ちていたので。。。
そろそろ朝まで眠りたいわ〜とも正直思いました。朝までぐっすり眠ることは、母親だけではなく、子どもにとっても睡眠不足が解消される効果も期待できるよね、と私は正当化しています・・・
周りの友人の例をとっても、本当にそれぞれで、育休中で早々に仕事に復帰する人は、赤ちゃんが1歳になる前から粉ミルクと併用したり、断乳したりしています。
一方で、寂しいから卒乳までずっと与えたい派もいるし、寂しくはないけど欲しがるならあげればいいんじゃない、という意見もあります。
二人目、三人目のお子さんを計画される場合は、断乳が必要になりますね。
2歳、3歳と年齢が上がって子ども自身の意思がはっきりしてくるとやめづらいので、何もわからない赤ちゃんのうちに断乳したほうがあっさり終わる、というような話も聞いたことがあります。
このように、断乳を選ぶか卒乳を選ぶかはお母さん次第です。
あなたはどのようにお考えですか?
あるいは、どのような考え方に共感されるでしょうか?
【断乳のやり方】決めたら最後まで頑張って!赤ちゃんとの根比べ
「断乳をする!」
そう決めた方は、それがお母さんと赤ちゃんにとってベストな選択なのだと信じてください。
なぜなら、「大好きなおっぱいがもらえなくなる」のですから、赤ちゃんだって必死に訴えてきます。
泣き疲れるまで泣き続ける子もいます。
そんな赤ちゃんを見て、お母さんも心が折れそうになるし、隣で見ているご主人に「あげればいいじゃないか」と言われるかもしれません。
でも、決めたら自信を持って最後まですべきです。
遅かれ早かれ通る道なのですからね。
3日間は赤ちゃんとの我慢比べだということは覚悟してください。
なんて、かなりの覚悟を要することのようですが、もちろん断乳もそれぞれです。
一つの目安として、
離乳食を3食しっかり食べられること。
1日の授乳回数が減ってきたこと。
特別な事情がない限り、月齢としては早くても1歳前後であること。
などが挙げられます。
やり方としてはいくつかありますが、代表的なものを2つご紹介します。
断乳のやり方その1 徐々に授乳回数を減らして慣れさせていく方法
まずは、食後のコーヒーならぬ食後のおっぱいをやめるなど、「気付けばおっぱい飲んでないんじゃない?」という方法。
我が家の長女の場合は、この方法で比較的すんなりと断乳ができました。
離乳食も順調で、生後10ヶ月あたりからは日中の授乳が不要になっていました。
問題は寝る前と夜間のぐずぐず夜泣き。
寝る前は、母乳の代わりにフォローアップもしくは豆乳のように、おっぱいの代わりになりそうなものを飲ませることにしました。
長女はあっさりと代替品を受け入れてくれました。
でも、夜中は案の定ぐずぐず。
隣で眠る主人には少し耐えてもらい、どれくらい泣くかしばらく根比べしてみました。
優しく優しくトントントントン、続けること約10分。
お!泣き止んだ!よかったよかった。でもまたすぐ泣くかな・・・?
と思いきや朝までそのまま眠ってくれていました。覚悟していたよりもソフトに終わり、ホッとしたのを覚えています。
翌日も同様で、泣いてる時間は少し短くなりました。
そして3日目。
寝る前に豆乳を飲んで朝までぐっすり!
晴れて、断乳成功でした。
断乳のやり方その2 日にちを決めて言い聞かせる方法
2つ目は、「1歳のお誕生日が来たらおっぱいバイバイね。」言い聞かせてやめる方法です。
この日だ!という日を決めて、あらかじめ子どもに言い聞かせます。
そして、最後のおっぱいを思う存分飲ませてあげて、きっぱり終了。
おっぱいに絆創膏を貼って「おっぱいなくなっちゃった」作戦なんかも有効だそうです。
とはいえ、経験上は、納得してきっぱり終わってくれるということは少ないですね。
次女はどちらかといえばこの方法で、少し苦労しました。
二人目だったせいか、あっという間に1歳のお誕生日が目前に迫っていました。
一人目育児は、毎日一対一で子どもと向き合ってお世話をしたり遊んだり、その子にだけ集中して育児ができていましたので、断乳について考えたのも自然な流れでした。
ところが、二人目となるとそうもいかず、ほぼ上の子中心の生活になってしまっていて、下の子は勝手に成長をしてくれている、という感じなので、1年経つのがびっくりするほど早かったです。
そんなだからか?下の子はいつまでも赤ちゃんな感じ。おっぱいも、昼間も寝る前も夜間も、普通に与えていました。
「確かに離乳食も進んでいるし、やめれないことはないかも。でも、無理にやめるのもなあ・・・」
最初はこんな思いでした。
そして試しに、「もう1歳になったし、そろそろおっぱいバイバイしようか。」と言って、昼間の授乳をやめてみました。
お腹が空いたときは、おやつやおにぎり、ミルクか豆乳といった具合に、おっぱい以外のものを与えます。これは意外とすんなり受け入れてくれました。
問題はやはり寝る前と夜間の安心おっぱい。
それはそれは、大きな声で泣いてくれました^^;
しかし次女の場合、ひとつだけ大きな助けとなったのが「パパとでも眠れる」ということ。
ママが寝かしつけをしてくれないと絶対寝ない!という子が多いと思いますが、当時のうちの子どもたちはパパでも大丈夫(というか、パパが子どもにねかしつけられてる?)で、かなり助かりました。
パパが寝かしつけをしてくれるということは、寝る前のおっぱいを欲しがらないということ。
忘れてるんですよね、おっぱいのこと。
次女の時もフォローアップと豆乳の代替品で対応しつつ、それでも夜中は3日間ほど大泣きしてくれました。結構な根比べだったと思いますが、なんとか根負けせず、母乳を欲しがることはなくなりました。
このように、お母さんだけではなく、お父さんやおじいちゃんおばあちゃんでも、お母さん以外の人と寝ることができるようにしておくのも有効な方法です。
断乳後のケアは大切!乳腺炎などのトラブルにならないように。
それから、断乳後のおっぱいケアですが、しばらくはおっぱいが張って痛く、カチコチになります。
悪化すると、乳腺炎などのトラブルになってしまうので、少なくとも断乳中でおっぱいが張っている間は、乳製品や脂っこいものなど、おっぱいトラブルのもとになる食事はひかえてください。
張った時の対処法としては、おしぼりなどで冷やすとラクになります。
昔ながらの方法ですが、キャベツ湿布なるものもありますので、よかったら試してみてください。
あまりに張るときは、少し圧をかけて軽く絞るようにしても良いです。
また、ひどい場合は我慢せず、母乳外来を受診することをお勧めします。
断乳か卒乳かは人それぞれ 無理せずお母さんにとって良い方法を
こんな私も、次女の断乳のときは、正直心が折れそうになりました。
私ってダメなママ?こんなに泣くほどおっぱい欲しがってるのに?
自問自答もしました。
でもここで断乳を断念すると、またふりだしに戻ります。
卒乳がいつになるかなんてわからないけど、周りの友人を見ている限り、2歳くらいで自然に卒乳したとはあまり聞きません。ということは、まだ数年続きます。
個人的に、私はそこまではやってられない、と思いました。
歯も生えてきたし、むし歯予防のためにも夜間授乳は減らしたほうがいいし、添い乳で朝起きたらポロリしてるなんて女として悲しいし、やっぱり授乳から解放されたい!
その思いで、次女の夜泣きを乗り越えて断乳成功でした。なんとか・・・^^;
長女も次女も、フォローアップや豆乳の代替品は断乳後もしばらく続きました。
長女は2歳を迎える前に、次女も2歳4ヶ月くらいに、特に欲しがらなくなりました。
今では、寝る前は絵本を読んで、朝までぐっすり眠れています。
早々に断乳をしたからといって、愛情不足で悩んでいることもありません。
断乳か卒乳か、本当にひとそれぞれです。
どちらが正解というわけではないので、自分に合った方法を探してください。
そして、断乳を決めたら自信を持って進めていくのがお母さんのためにも赤ちゃんのためにも良いと思いますよ。
ママがしっかりと愛情を注いでくれていること、きっと赤ちゃんが一番よくわかっています。
お母さんの笑顔が子どもにとって何よりの安心になりますよ。