離乳食も少しずつ始まって、乳児から幼児へと成長してきた子ども。
まだまだかわいい赤ちゃんだと思いきや・・・
おもちゃや食器を投げたり、ベーってしたり、大人がして欲しくないことをやりたがる。
少し注意しようものなら大暴れ!
え、これってひょっとして、イヤイヤ期なの!?
子どものイヤイヤ期、実は1歳から始まってるって本当?
一般的に、イヤイヤ期は2歳ごろから始まって、言葉で自分の気持ちを伝えられるようになる3歳を過ぎる頃には落ち着き始める、と育児書などには載っています。
ところが、イヤイヤ期の芽は1歳を過ぎた頃から徐々に芽生えてきていることにお気付きでしょうか?
さらに細かく掘り下げると、生後6ヶ月ごろからイヤイヤ期の序章は始まっているとも言われています。
離乳食を始めた頃、自分でスプーンを持ちたいだとか、これ嫌い「ベッ」ってしたりだとか、遊び食べしたり、おもちゃをポイッてするとか、していませんでしたか?
うちには二人の娘がおりますが、二人とも、もれなくしていました〜。
一生懸命手間暇かけて作った離乳食を無残にもぐちゃぐちゃにされ・・・
スプーンを何度も投げられては洗い、洗っては投げられ・・・
食後は必ずテーブルの下の拭き掃除・・・
切ない!!
しかし、このことに関して深く悩むことは少ないかもしれません。
切ないけれど、まだまだ赤ちゃんのすること。
たいていは大目にみれると思います。
本当にひどい場合は、「あぷっ!」と真剣な顔で、きちんと目を見て、いけないことをしていると伝えることで対処してあげてください。
大変になってくるのはこの後、1歳を過ぎた頃です。
そう、この1歳を過ぎた頃からイヤイヤ期は始まっています。
1歳児のイヤイヤ期〜特徴〜
1歳を過ぎる頃といえば、ちょうど子供が自分の足で歩けるようになります。
つまり、子供の世界がさらに広がるのです。
「自分で歩ける」という楽しさに気づくとともに、「好奇心」もいっそう強くなります。
「もっと遊びたい」「もっとここにいたい」「これはしたくない」
このような、いろいろな欲求が芽生えてくることが自己主張、つまり「イヤイヤ」につながります。
我が家の子供達も、程度の差はありますが、自我が芽生えてきたかな、と感じ出したのは1歳を過ぎた頃でした。
それまで知らなかった、新しく興味深い世界があることに気づいたようです。
また、これまで家族と自分が中心だった世界に、お友達も登場します。
1歳児のイヤイヤ期は、イヤイヤ期というよりも
「新しい世界の発見による戸惑いと好奇心」
なのかもしれません。
新しい世界への戸惑いをどう表現して良いのかわからず、お母さんにイヤイヤとしてぶつけてしまったり。
好奇心を持っていざ行こうとしているところに、大人が横槍を入れてしまったり。
「イヤイヤ期」ではなく、「好奇心」だと思うと少しはお母さんの気持ちも楽になるのではないでしょうか。
1歳児のイヤイヤ期〜イライラして叩かないために〜
まず、お母さんの感じ方を、「イヤイヤ」ではなく「自己主張が芽生えてきた」と考えるようにしてください。
そして、すこし時間に余裕をもって付き合ってあげれば、子どもも納得して、お母さんのいうことを聞いてくれるようになります。
「遊びたい、そうだよね、もっと遊びたいね。じゃあ、○○したらおしまいにしようね。」
例えば、このように寄り添ってあげると子どもも素直になれます。そして、きちんとお母さんのいう通りにできたときは、しっかり褒めてください。
「ありがとう!えらかったね。おかげでお母さん助かったよ。」
という具合です。
あ、それから、口調にも気をつけてくださいね。子どもは微妙なニュアンスを敏感に嗅ぎ分けます。
例えば、
「わかったよ!じゃあ、あと○○してからだよ!もう!!」
なんて、強い口調で言われると大人でもムッとなりますよね。
1歳児のイヤイヤ期は、多くの場合、お母さんの気持ちの持ちようと、声かけの工夫、それから時間的余裕を持つことで、対処できることが多いです。
とは言っても、お母さんだって気持ちに余裕が持てるときばかりではありません。
私もそうなのですが、時間に追われているときは特にイライラしてしまいます。
例えば、女の子に多いのですが、こだわりが強い。
服やくつ、かばんなど、持ち物に「これじゃないとイヤだ!」と執着するので面倒になります。
既に遅刻気味なのに、いざ出発するときになってお気に入りのおもちゃを探し始めたりします。(よりによって、すぐに見つからない・・・)
見つかるまでは絶対に進まないし、強制連行しようもんなら発狂します。
朝や夕方の食事どき、1日の中でもお母さんがいちばん忙しいときもイライラしてしまいますよね。
忙しいときに限って、何かをこぼしたりおもらしをしたり。
できないとわかっていても、「空気読んでよ〜」って思ってしまいます。
イライラがピークを迎えて、叩きそうになったり、あるいは叩いてしまったりするかもしれません。
実は私も、子供の手をピシッと叩いてしまったことがあります。
でも、そうしたところで何の効果もないんですよね。
むしろ、さらに泣き声が大きくなって手がつけられなくなる始末。
もうね、、、そんなときはどうしましょう ・・・
ひとまず深呼吸でしょうか。
「あーーーーー!!!!!」
って叫んじゃってもいいかも。
子供と一緒に泣いたこともありました。
私の友人は、トイレにこもったこともあるそうです。
いっそのこと笑ってしまうとみんな連鎖して楽しくなるかな!?
後で振り返ると、子供が爆発する地雷ポイントが少なからずあって、それさえ回避していたら・・・
って思うのですが。
踏んでしまった地雷は元には戻りません。
でも、ただ一つ言えるのは、本当に思いつめないで!ということ。
お母さんだって人間だもの。
完璧ではありません。
イライラだってするし、カッとなることもある。
小さな子どもは、ほとんど本能でしか動いていないから悪気なんてないんです。
だから、子どもは悪くない。
もちろん、おかあさんも悪くない!
イライラしたら一呼吸。
少し距離を置いてみる。
ここまでなれば、家事なんてきちんとしなくてもいいですよ。
どこかで少し手を抜けば、お母さんの気持ちにも余裕が出るのではないですか?
一つ手を抜くことで子どもを抱きしめる時間が増えるのであれば、その方が何倍も素敵なことだと私は思います。
育児と家事を完璧にこなすことよりも、お母さんと子どもが笑顔で過ごす時間の方が、価値があるのではないでしょうか。
来たるべき「魔の2歳児」、イヤイヤ期のピークに備えて、気持ちに余裕を持ちつつ子どもとの絆を強めておきましょう!