朝晩は冷え込むようになって、紅葉も徐々に見頃を迎えています。
今日も公園を歩いていると、真っ赤な紅葉や黄色いイチョウに目を奪われ、「まっかな秋」の歌をこどもたちと一緒に歌いながら歩きました。
さて、秋が深まり間も無く冬が訪れます。
クリスマスにお正月、冬休みと、子育て世代のお母さんたちは大忙しの日々がやってくるわけですが、その中でも大きな悩み事が「風邪・インフルエンザ・胃腸炎」など冬に流行する感冒症状。
我が家の子どもたちも例外なく、鼻水出して咳をしています。
まだまだ冬本番を迎えているわけではないのに、今からこれでは先が思いやられますが・・・
イベント目白押しのこの季節、家族がバタバタと病で倒れるのはできるだけ避けたいですよね。
薬に頼らず、なるべく家庭で風邪を予防する方法を考えていきましょう。
基本の風邪予防法3か条!
⒈ 手洗い・うがい
冬だけではなく、一年を通して重要なことですよね。
菌やウイルスが特に気になるこの季節は、手首・爪の間など細部にわたってより念入りに手洗いをするよう、子どもたちにも教えましょう。
うがいも同様ですが、特に市販されているよなうがい薬は必要ありません。
小さい子どもの場合は、うがい薬が入ったお水をごっくんしてしまう恐れがありますので、水だけのうがいで十分効果があります。
より殺菌作用を高めたい場合、風邪を予防したい場合は、塩水もしくはお茶でのうがいが効果的だと言われています。
塩水は、口内に傷があったり炎症がある場合はしみる場合があるので、気をつけてあげてください。
とすると、子どもが抵抗なくできるのは、お茶(緑茶)うがいでしょうか。
よく知られている通り、緑茶にはビタミンCやカテキン、ポリフェノールが多く含まれています。
緑茶を飲んで風邪予防という話もよく耳にすると思いますが、これからは、緑茶でうがい&飲んで風邪予防、というのはいかがでしょうか。
お茶の中でも、煎茶か番茶がおすすめです。番茶であれば普段飲み慣れている子もいるのではないでしょうか。
また、紅茶も効果がありますが、子どもには少し苦く感じられるかもしれませんね。
うちの子たちは、水か塩水でうがいをすることが多いですが、風邪やインフルエンザが流行りだす頃は緑茶うがいをさせようと思います。
⒉ 免疫力アップ
大人も子どもも、人は普段から体内にたくさんの菌やウイルスを持っています。
元気な時は体本来の力によってそれらの菌が抑えられているのですが、何らかの要因によって免疫力が低下することで、普段抑えられているものが抑えきれなくなり風邪をひきます。
ですので、菌やウイルスに負けない免疫力をつけるよう、規則正しい生活と十分な睡眠、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
みなさんも体調が悪い時に、薬を飲まずとも、消化の良い温かいものを食べてぐっすり寝ると翌朝にはスッキリ回復した、という経験があるのではないでしょうか。
まさにこの通りで、子どもは特にこのことが重要です。
ビタミンを豊富に含み体を温める効果のある、旬の野菜をしっかり食べて、遅くても9時までには眠らせてあげてください。
⒊ 体温・湿度調節
寒いからといって、厚着をする必要はありません。
子どもは大人が思う以上に暑がりで体温の上下が激しいです。何枚も重ねて服を着せるのではなく、部屋や体の温度変化にすぐ対応できるような、着脱しやすい服装をさせてあげてください。
また、娘の通う幼稚園の園児はとても薄着で過ごしています。中には、冬でも半袖半ズボンの子もいます。
私も最初は風邪を引くのではないかとヒヤヒヤして、長袖やスパッツを履かせるようにしていたのですが、厚着すると汗をかいたときに、かえって冷えてしまうこともあるし、室内も暑いとのぼせてしまうこともあるので、薄着でいいのかなと思うようになりました。
薄着にするようになって数年の経験から、厚着しても薄着でも風邪をひくときはひくきます。
ただ、薄着の方が子どもは活発に動けるし、肌が強くなった気がするので、部屋の温度や湿度など周囲の環境に気を遣っていれば、薄着の方が良いと感じています。
ちなみに、部屋の室温は20〜23度、湿度は40〜60%が適当だそうです。
部屋の中を温めすぎると、外に出たときの温度差をすごく感じますよね?
この温度差も体調が悪くなる原因になるので、気をつけるようにしてください。
ジュースの代わりにいかが? 風邪予防に効果的な自家製ドリンク
風邪を予防するためには、身体をあたためることがとても大切です。
こどもが好きな冷たいジュースは身体を冷やしてしまいますので、冬に限らず夏場でもお茶は常温が良いとされています。
子どもにとって、あたたかい飲み物は馴染みが薄いかもしれませんが、以下に挙げるものは我が家の子どもたちも大好きなホットドリンクです。
簡単に作れるので、一度お試しくださいね。
ゆず茶
我が家の庭では毎年たくさん柚子がとれるので、柚子を大量消費するためにもゆず茶を作っています。
作り方はいろいろあると思いますが、私はとっても簡単な方法で作ります。
① 柚子をよく洗って皮と中身に分けます。皮は中わたがついた分厚いままでOKです。
② 中身を細かく刻みます。タネはできるだけ取り除いておきます。
③ 皮も細かく千切りにします。そして、切った皮はジップロックなどにいれて、冷凍庫で一晩寝かせて凍らせます。
④ 翌日、②と③を混ぜて、消毒された瓶にゆず・氷砂糖の順に交互にいれます。
⑤ 約2週間ほど置いて、氷砂糖が全て溶けたら完成です。
瓶はときどき振ってください。ゆずと氷砂糖は1:1の分量が目安です。
レシピによっては、ゆでこぼしたり中わたをとったりする方法もありますが、私はズボラさんなので^^;
皆さんもお好きな方法で作ってみてくださいね。
できたゆず茶はお湯で割って飲むと温まりますよ。
最初は自分用に作り始めたのですが、子どもたちにあげてみると「おいしい!」とお気に入りになってしまいました。
ただ、甘いので1日何倍も飲むものではないと思います。寒いお外から帰ってきた時や体をあたためてほっこりしたいとき、なんかがおすすめです。
はちみつレモン
こちらもビタミンたっぷりです。
レモンは皮ごと漬けるので、なるべく国産の無農薬のものにしてください。
作り方は簡単。
① レモンを輪切りにする。
② 消毒した瓶に入れてたっぷりのはちみつで浸す。
③ 1週間ほど置いて出来上がり。レモンが漬かればOKです。
気になる方は、レモンの黄色い部分の皮だけむいても良いです。
はちみつには、ビタミンやミネラル、酵素、アミノ酸、ポリフェノールなど、多くの栄養素が含まれており、疲労回復に良いとされています。
夏は水や炭酸で割ってスッキリ飲めるし、冬はお湯割りでポカポカになりますよ。
うちは、市販の炭酸飲料は原則として禁止していますが、家で作るものを炭酸で割ることはOKなので、ゆず茶やはちみつレモン、梅シロップを炭酸で割ってジュースにしています。
ただし、はちみつは生物で天然の食材になり、ボツリヌス菌への罹患が懸念されるので、1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
しょうがドリンク
身体をあたためる食材といえば生姜が代表的なものの一つですね。
ここ数年、新生姜が市場に出回る頃に、しょうがシロップを作るのが恒例になりつつあります。
このしょうがシロップ、実は今大ブームだそうですね。
しょうがには、体をあたためる事以外にも、ダイエット効果・解熱・殺菌効果、胃腸の働きを整える効果があります。
少し時間がかかりますが、作ること自体は簡単なのでお試しください。
① しょうがの皮をむいて薄切りにする。
② 皮をむいた後のしょうがと同量の砂糖をまぶす。
③ 7〜8時間以上寝かす。(水分が出ます。)
④ 元のしょうがと同量の水を入れて、30〜1時間ほど煮詰める。アクはこまめにとってください。
⑤ 茶漉しなどでこしつつ、消毒した瓶に詰めて完成。残ったしょうがは乾燥させ、しょうがチップスとしてそのまま食べたり、刻んで生姜焼きなどのお料理に使えます。
うちの長女もそうなのですが、子どもの場合、生姜のピリピリ感を感じてしまってお湯や水で割っても飲まない子もいるかもしれません。
その場合は、お料理の隠し味としても使えます。
例えば、生姜焼きや煮魚に活躍してくれます。シロップはそのままタレ・煮汁として、しょうがチップも刻んで入れられますよ。
甘酒
甘酒といえばその名の通り、アルコールが含まれているものを想像されると思いますが、米麹で作った甘酒はノンアルコールで、小さな子どもから妊婦さんまで幅広く飲む事ができます。
実はこの甘酒、驚くほどたくさんの効能があり、今回のテーマである免疫力も高めてくれます。
免疫力を高める根拠としては、甘酒は便秘の改善に役立つ、つまり、腸内環境を整えてくれるわけです。
腸内に善玉菌が多く含まれるほど風邪をひきにくいという話を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
また、腸内環境が整えば、美肌効果も得られるので美容にも一役買ってくれます。
ビタミンB群や必須アミノ酸、ブドウ糖などの栄養素も含まれているので、疲労回復やリラックス効果も高い飲み物です。
最近では健康食材を扱うスーパーなどでも市販されているので、ノンアルコール(米麹)であることを確認した上で購入してください。
自宅でも作ることができますが、温度管理をしなくてはならないことと、少し手間がかかります。
① 炊飯器でおかゆを炊く。
② おかゆができたら、50〜60度くらいまで冷まして、米麹を入れる。
③ 保温スイッチをONにしたまま炊飯器の蓋を開けておく。ときどき混ぜながら、温度は50〜60度に保つ。
④ 時間がたつほど甘みが増してくるので、お好みの状態になるまで置いておく。5時間〜10時間ほど。
夜作っておいて朝に出来上がる、というイメージでしょうか。
もちろん、市販品の甘酒もありますので、そちらを購入しても結構です。
その際は、ノンアル(米麹)であることを確認して、無添加のものを選びましょう。
冬の風邪予防に効く!食べ物ベスト5
⒈ 根菜類
大根・じゃがいも・レンコンなど、冬を代表する野菜です。
いずれも、最近では通年流通している食材ですが、本来の旬は冬です。
大根は、特に冬の寒さでぐっと甘みがまして美味しく食べられます。
根の部分はビタミンCが豊富ですが、皮の部分にも栄養がたっぷり含まれていますので、皮ごと食べると効果的です。
とは言っても、大根の煮物をする場合、味がすぐに染みるように皮を剥くこともありますよね。
私はそんな場合、皮は細かく刻んできんぴらなどの炒め物に混ぜてしまいます。
大根の皮だと気づかないくらい美味しく食べられるのでおすすめです。
さらに、大根の葉っぱも部分も侮れません。
根の部分よりもビタミンCを多く含むうえに、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、ナトリウムなど多くの栄養素が含まれています。
スーパーでは葉が切り落とされているものがほとんどですが、葉っぱ付きのものがあれば是非購入してください。
私がいつも作るのは、大根葉のふりかけ。
葉っぱを細かく刻んで炒めて、酒・さとう・みりん・しょうゆ・かつおぶしで味付けします。
じゃこやいりごまなど、お好みで加えてもいいですね。
大人用だったら七味でピリ辛にしても美味しいです。
チャーハンに混ぜると野菜嫌いの子供でもおいしく食べてくれると思います。
じゃがいもは、炭水化物と同じような栄養分類で考えられがちですが、実は豊富な栄養が含まれています。
特に、風邪に効くと言われるビタミンCが豊富です。
ビタミンCは熱に弱いとされていますが、じゃがいもの場合はでんぷんに守られているため、熱に強いのです。
子供たちも大好きなじゃがいも。
おやつには、スナック菓子をやめてじゃがいものおやきにしてみてはいかがでしょうか。
れんこんには、ビタミンC、食物繊維が非常に多く、風邪予防を含め腸内環境を整えることにも役立ちます。
てんぷらやきんぴら、炒め物と、多様なお料理に活躍してくれるれんこん。
我が家ではお弁当の常備菜として活躍しています。
⒉ ヨーグルト
腸内の善玉菌が多いと、インフルエンザなどの風邪ウイルスにかかりにくいということは、近年有名になってきました。
なぜなら、ウイルスや菌と闘う免疫細胞が多く存在するのが腸内。
腸内に善玉菌が多いということは、それだけウイルスと闘う免疫細胞が多いということになるので、風邪をひきにくいのです。
間食にはヨーグルト(なるべく無糖)が風邪予防、そして美容にも効果的です。
⒊ 柑橘類
みかん、レモン、ゆず、きんかんなどです。
先のジュースの部分で紹介しているように、ホットドリンクにすると効果的です。
⒋ ネギ・ニラ・生姜などの香味野菜
殺菌効果が高く、疲労回復にも効果的だと言われています。
疲れた時に中華料理が食べたくなることってありませんか?
まさに体が欲しているんだなと改めて思います。
⒌ 発酵食品
味噌、しょうゆ、お漬物、納豆などに代表される発酵食品。
最近では酵素ブームもあって、その効果が注目されています。
先に挙げたヨーグルトも発酵食品ですね。
発酵食品には乳酸菌が多く含まれており、腸内環境を整えてくれます。
こうしてみると、改めて和食の素晴らしさを思い知ります。
昔の日本人の知恵は本当にすごい!
いかがでしたか?
こうして挙げてみると、特別なものは必要なく、私たちの周りにたくさんある旬の食材をたっぷり取り入れることで、風邪予防ができるんですね。
インフルエンザも猛威を振るうようになってきました。
しっかり食べてしっかり寝て、ウイルスを撃退しましょう!!