最近の子どもたちの多くは、殆どと言っていいほど、赤ちゃんの頃から何らかの教育を受けています。
人気の習い事といえば、「水泳」「英語」「ピアノ」「知育系の幼児教室」「体操教室」などがあげられます。
中でも人気であり、お母さんたちの心配の種と言ったら・・・
英語
ですよね。
今の時代、英語は必須。
グローバル規模で考えた場合、英語を公用語とする人の人口と日本語を公用語とする人の人口、どちらが多いか、誰でもわかるはずです。
英語は、第二言語として英語を話す人を含めると、世界中で約17億人もの人が話す言語と言われています。
しかし、ひとことで英語教育といってもいろいろありますし、お母さんの悩みもたくさんあると思います。
私も実のところ、高額の英語教材を買ったり、”とりあえず”の安い教材を試したり、英会話教室をハシゴしたり・・・様々な寄り道を繰り返し、試行錯誤してきました。
そんな中、私が経験したことをもとに、私なりの英語教育に対する考えをまとめたいと思います。
早期英語教育は意味がないのか
子供への英語教育については、様々な意見があるでしょう。
赤ちゃんのような乳幼児期から英語を詰め込んだところで意味がない、と言う人もいます。
確かに、乳幼児期から英語を”詰め込む”ことには、私も賛成しかねます。
しかし実際問題、英語は必要。
これからの日本社会・・・だけの話ではなく、既に今、まさに【今】英語は必須の社会なのです。
グローバル化が進んでいるというか、もはやグローバルが当たり前の現代。
母国語だけではなく複数の言語を話せることが当たり前なのです。
芸能人でも、アジア進出やハリウッド進出を目指す場合、言語習得は欠かせませんから、勉強している方も多いようです。
来たる2020年の東京オリンピックでも、英語は話せて当たり前、第二・第三言語をいかに使えるかが問われるようになります。
はっきり言って、「早期英語教育が必要かどうか・・・」なんて、悠長なことを言っている場合ではありません。
早期英語教育は必要であり、意味はある
早期英語教育についての個人的な結論は、「必要かつ意味がある」ということです。
しかし、私の考える”早期英語教育”とは、小さい頃から英語を無理強いしたり、日本語の読み書きすらままならない子に無理やり英語で読み書きをさせたり・・・
といったような、強制的なものでは決してありません。
”習い事”や”教育”などといった堅苦しい日本語がつくので難しく考えがちですが、特別なことは何も必要ないと考えています。
つまり、これからの時代は【当たり前のように英語を使える】ようになるのですから、【当たり前のように英語がある環境】があれば良いのです。
英語が生活の中に当たり前のように存在する環境を作る
日本語と同じように英語が生活の中に存在している。
特に幼少期においては、これで十分なのです。
「でも、私(親)が英語苦手だし・・・」
というのであれば、大人がまずは学びましょう。
難しいことはありません。
例えば、「おはよう」を「Good morning!」に変える。
部屋や車で流している音楽を、日本の童謡だけではなく英語の童謡も入れてみる。
テレビも同じく、日本のアニメばかりを見せるのではなく外国(英語)のものも見せる。
これだけでも、子供を取り巻く環境は大きく変わります。
英語教育はいつから必要か
いつからでも”やろう”と思った時が始めどき!
おっと、いきなり結論から言ってしまいました。
「いつからがいいのかな・・・」なんて、考えている時間、もったいないです。
”英語やろうかな”そう思った時が【今】です!
「3歳までに」という3歳神話(勝手に命名)がありますが、これにも根拠があるようです。
赤ちゃんの脳は3歳になるまでに大人の8割ほどにまで発達する
この著しい発達は言語に関しても同様で、乳幼児期の子どもは、どの言語の音でも大抵は聞き分けることができると言うのです。
赤ちゃんは、誰に教えられるわけでもなく、言葉を話す年齢になれば自然に親と同じ言葉を話しますよね。
日本人の赤ちゃんでも、英語の環境下にいれば英語を話しますし、逆に外国人の赤ちゃんでも日本語の環境下であれば日本語を話すようになります。
つまり学びに関しては、子供の脳に「早い」も「遅い」もありません。
運動能力や技能・技術などに関しては、確かに適齢というのがあるかもしれませんが、子供の脳は生後すぐから驚くほどの勢いで成長しているのです。
だから、お母さんお父さんが「やろう」と思った時がまさに、始めるべき時なのではないでしょうか。
月謝ゼロからでも始められる!?英語の学び方のポイント
自宅に英語がある環境を作る
「英語教育が必要だ」「さあ始めよう!」と言っても・・・
まだ歩くこともできない赤ちゃんのうちから英語の習い事教室に通うのは大変ですよね。
特に環境の変化に敏感な赤ちゃんにとって、決まった曜日・決まった時刻にお教室に通うのは大きなストレス。
もちろん、お母さんにとってもストレスです。
それこそ、全く意味がありません。
ですので、まずは自宅で簡単にできることをすれば良いのです。
先ほども簡単に触れましたが、日本語と同じように英語に触れられる環境を作るのです。
「おはよう」「おやすみ」「おいしい」「大好き」というように、挨拶・気持ち・感情の中で知っていることを英語で言ってみること。
童謡だって、大人も聞けば「あ、知ってる!」というものがたくさんあるはずです。
テレビだって音声切り替えできますし、YouTubeでも勝手に英語版が上がってくることもありますよね。
私たち大人が気づいていないだけで、実は私たちの身の回りにはたくさんの英語が溢れているのです。
つまり、月謝がかからない、無料の素材がたくさんある!
それでも「そんなの大変だ」「英語なんて家で使えるわけがない」というのは、単なるマインドのブロック、大人の思い込みです。
*知っている単語やフレーズをどんどん口に出して言ってみる
*英語の音楽や動画、アニメを流す
*大人の苦手意識を克服する
*ネットの無料素材を活用する
英語教材を検討する前に、どのスクールに通うかを考える前に、一度これらのことを実践してみてください。
英語の幅を広げたくなったら教材の検討もあり
自分なりにやってみているけど、何かお手本になるようなものが欲しい、もう少しきちんと学びたい、などと感じるようになったら、有料の教材購入を検討しても良いかもしれません。
英語の教材は、大人から子供まで実に様々なものがありますが、子供向けのものをいくつかピックアップしてご紹介します。
子供向けの主な英語教材
ディズニー英語 ワールドファミリー
おそらく、私の知る限りもっとも高額な英語教材です。
しかし、内容は確実ですし、教材の保障やサポートもさすがお客様第一のディズニー、充実しています。
本格的に英語を学んでいきたいと考えるファミリーにおすすめです。
こどもチャレンジEnglish
”まずは”というとっかかりに適していると思います。
コストもとてもリーズナブルなので、誰でも気軽に始められます。
キャラクターや教材が見事に子供受けするように作られているので、子供も喜びます。
まずは英語に慣れ親しむことを考えている方におすすめです。
ワールドワイドキッズ
こどもチャレンジでおなじみの、ベネッセが手がける本格的な英語教材です。
価格は高めですが、頑張れば手がとどく価格帯にうまく設定されているので、若干上のレベルを目指す人に選ばれるようです。
ドラゼミEnglish
ベネッセがしまじろうであれば、小学館はドラえもん、という感じです。
価格帯やカリキュラムもこどもチャレンジと大きく変わるところはありません。
子供がどちらに食い付きが良いか、というくらいの判断基準だと思います。
それぞれ金額・内容の差がありますが、無料体験DVDや体験会があるところもあるようなので、興味があれば資料請求してください。
また、通信教材をするまでも必要ない、と思われる方は、ご自身でCDやDVDを購入して聴かせても良いかもしれません。
学んだ内容をアウトプットしたい時は教室も検討を
英会話教室はどうやって選ぶ?
家庭や教材を使ってのインプットが進むと、アウトプットもしたくなりますね。
いくら学んでも、実際に使わないと意味がないのも英語の特徴。
このような場合、いよいよ英会話教室に通うことを検討しても良いかもしれません。
英会話教室は実にたくさんありますが、タイプで分けると大きく3つに分類できます。
・大手英会話教室の幼児クラス
・大手教育会社の日本人講師個人宅でのレッスン(くもんやECCジュニアなど)
・個人の英会話教室(日本人講師/ネイティブ)
どれを選ぶかは、やはり合うものと合わないものがあると思うので、実際に足を運んで見学に行ったうえで決めるのが良いでしょう。
「大手が安心」という方もいらっしゃるでしょうし、「少人数でじっくりとしてほしい」人もいるでしょう。
「本格的に」という方は、ネイティブ講師によるレッスンを受けられるところが合っているかもしれません。
また、子どもによっては外国人講師を怖がってしまう子もいるので、そのような場合はまず、日本人講師によるレッスンから慣れていけば良いでしょう。
英会話教室の月謝や費用はどれくらい?
気になる月謝や費用に関してですが、これも教室によってまちまちです。
目安としては、子どもの習い事として月謝が1万円を越えると高い、と思います。
6000円〜8000円が平均的な月謝ではないでしょうか。
私自身も何軒かの英会話教室を見て回りましたが、現在は自宅近くに自分のニーズと合致する教室があったので、そこに通っています。
ネイティブ講師によるレッスンで、本格的ながらも楽しく英語が学べるスクールです。
月謝は6800円で、ハロウィンやクリスマスなどのイベントもあり、娘も喜んで通っています。
英語は家族みんなで楽しく学ぶことが重要です
英語教育は先の長いことです。
小さいうちから詰め込みすぎた反動で英語嫌いになっても困りますよね。
ですので、幼児期の英語教育はとにかく「楽しく」できることが重要。
小さい子どものうちは、「勉強している」と思わなくても良いのです。
日本語だって、「勉強」して覚えていないですよね?(国語は別ですが・・・)
年齢が上がるに伴って、英会話教室に求める内容も異なってくるでしょう。
それはそれでOKなので、その場合はそのときのニーズに合った教室を探せば良いのです。
普段の生活を通して自然と身についているのが言語です。
まずは子どもたちが、「英語っておもしろい」と感じられることから始めましょう。