習い事をするかどうかを決めるのは他人ではなく自分と我が子
子供が生まれたら色々気になることの一つが習い事。
いつの間にか、ママ友の中にも子どもをなんらかの習い事に通わせている人もいて、自分も何かさせた方がいいのかな・・・なんて思うかもしれません。
しかし、まず最初に注意して欲しいことがあります。
それは、
習い事を始めるかどうかは【誰かが】やっているからではなく、
我が子にとって本当に必要かどうか
我が子が本当にやりたいかどうか
親もきちんとサポートし続けることができるかどうか
ということが重要です。
例えば、人気の習い事として、水泳・英語・体操にピアノなどなど、いろいろとありますが、【なぜ】それらを習わす必要があるのか、明確な説明ができるでしょうか。
「同じクラスの○○さんが通っているから」「みんながやっているから」という理由だけでは、続きません。
せっかくお月謝も支払うのですから、どうせやるなら身になって欲しいと思いませんか?
幼児期の習い事に意味はないのか
幼児期の習い事については賛否両論あります。
幼児期とは、一般的に、2歳ごろから小学校入学前までのことをさしますが、
このような幼い時期からの習い事は必要ない、という意見があります。
その根拠は、様々なことを吸収し成長段階にある幼児期だからこそ、家庭内でのお手伝いや外遊びを通して学ぶべきことがたくさんある、というのです。
赤ちゃんや幼児期は、ゆったりとした時間の中で、日常生活を通して周りの大人から多くのことを学びます。
わざわざ習い事に行かなくても、家庭そのものが学びの場であるので、幼少期から習い事漬けにするのは良くない、という考えです。
一方で、習い事にはやはりメリットがたくさんあるので必要だ、という考えもあります。
体も頭も柔軟で、何でも吸収することができる幼児期だからこそ、いろいろなスキルを身につけます。
体を強くするとか、音感が身につくとか、特に語学なんかは3歳までが勝負!といわれることもありますよね。
意味があるかないかはケースバイケース
それぞれ言い分があるとは思いますが、個人的には「ケースバイケース」だと考えています。
というのも、冒頭にも申し上げたとおり
「みんなが行ってるからうちも行かせてみよう」
という明確な理由や目的意識もなく通わせているだけであれば、【意味がない】と思います。
一方で、本人が大好きでどうしてもやりたくて、親も一生懸命サポートしてあげている、のであれば、【意味はある】はずです。
例えばピアノ。
特にこれまでピアノに興味を示すことはなかったけど、みんな始めたし、本人に聞くと「やってみようかな」と言ったので、体験レッスンに参加。最初は楽しかったけど、次第に家では宿題(練習)をしなくなり、いつも親子で喧嘩になる。レッスンは仕方なく通うけど、他のことをしている方が好き。
というケース。
小さい頃からピアノが大好きで、ピアノが置いてあるお家に行くたびに触れたがった。本人も強く希望し、体験に行ったら食い入るように熱心に話を聞き、帰宅後もピアノの話で持ちきりだった。通い始めると、大好きなアニメの主題歌を弾きたいと、自ら練習に励む。親も励ましたり一緒に練習したりと親子の時間も持てるようになった。
というケース。
いかがでしょう?
どちらが意味があってどちらがないか、誰の目にも明らかですね。
子供の習い事に意味があるのかないのか。
それは、本人および保護者ともに、習い事に取り組む環境が整っているかどうか、によって大きく変わってくるのです。
乳児期・幼児期におすすめの教室
以上のことを念頭に置いた上で、習い事をすると決めたときにオススメのものをいくつかご紹介しておきます。
赤ちゃんの習い事を探す前に
赤ちゃんのような乳児期にオススメのものは限られています。
そして、赤ちゃんが習う、というよりも、この時期はママの息抜きのための場所探しという意味合いも強いかもしれません。
【習い事】というように堅苦しく捉えるのではなく、
赤ちゃんとママが、おうちとは違う場所で違うものや人に触れ、それによって良い刺激を受けることができる場所
という捉え方の方が良いかもしれません。
地域によっては、子育て支援センターや子育てサークル、その他の団体もありますので、これらをうまく活用してください。
赤ちゃんにオススメの習い事&費用ランキングベスト3
① ベビーマッサージ
おそらく赤ちゃんに関する習い事で、現在もっとも多いのがベビーマッサージでしょう。
ママと赤ちゃんのスキンシップが重要であることは既におわかりいただいていると思いますが、その形態化したものがベビーマッサージです。
わらべうたや赤ちゃんに心地よい音楽や歌に合わせて、マッサージオイルで赤ちゃんの頭からつま先までマッサージをしてあげるのですが、マッサージだけではなく、手遊びやわらべうたも教えてくれるところが殆どです。
ベビーマッサージは、生後3ヶ月頃、首が座ったら開始できます。
長女は生後3ヶ月ほど、次女は10ヶ月の頃ですが、二人ともベビーマッサージに通いました。
乳児期の大変な時ですので、家にいるとお世話に追われてしまいますが、こうして教室に通うことで、きちんと我が子と向き合える気がしました。
我が子の顔や表情を見ながら、体のあらゆることをタッチしてあげることでお互いに安心感を得られたような気もします。
育児に関する相談もできるので、ママの気分転換にももってこいです。
費用も、1回1000円〜2000円程度ですので気軽に参加できます。
② ベビースイミング・体操
スポーツセンターやスイミングスクールでは、赤ちゃんとママが一緒にプールに入るベビースイミングを行っているところがあります。
もともと赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で羊水につかっていました。
プカプカ水に浮かんでいるようなものなので、赤ちゃんへのヒーリング効果があるとも言われます。
ちょうど良い教室が近所にあったので、長女のときは1歳になる前くらいから通い始めました。
長女は水が苦手なタイプだったので、顔をドボンとつけるときは泣くこともありましたが、水遊び感覚で楽しく入ってくれました。
ベビースイミングは親子での参加になるので、ママも一緒に入らなくてはならないのがネックで通わない、という人もちらほらいました。
私は一緒にエクセサイズがてら楽しんでいたのですが (笑)
また、やはりプールは塩素がきついので、アレルギーやアトピーなどで肌が弱い赤ちゃんの場合は、塩素負けする可能性があります。
この理由から、次女はスイミングには通わせていません。
費用はスクールによって異なりますが、月々5000円前後が相場だと思います。
③ ベビーダンス
ベビーダンスというよりも、ママダンスでしょうか。
赤ちゃんを抱っこして、ママがリズムに合わせて踊ります。
簡単なステップなどですが、赤ちゃんを抱っこしているのでかなりの負荷で良い運動になりますよ。
赤ちゃんは、リズムとダンスの揺れでスヤスヤ・・・
次女のときに、たまたまチラシを見かけて参加してみたのですが、私は楽しめました。
子どもが既に1歳頃だったので、かなりの負荷でしたが、夜泣きしたときなんかにベビーダンスのリズムをしてみると泣き止むこともありました。
費用は1回1000円〜2000円程度です。
その他
赤ちゃんの習い事は、保護者がつきっきりになるので、ママも一緒に楽しめるものが良いですね。
産後の体を鍛えるも良し、あかちゃんとのコミュニケーションを深めるも良し!
週に一度や隔週のクラスがほとんどなので、外の空気を吸う良い機会ではないでしょうか。
育児の話や相談もできたり、お友達も増えるかもしれませんよ。
幼児期の習い事
幼児期には、子供自身もできることがたくさん増えているので、習い事に関しても乳児期と比べると一気に選択肢が広がります。
この時期は、冒頭にお伝えしたことを基準に、まずはいろいろな体験をすることをおすすめします。
「続かなくても仕方がない」くらいの気持ちでいると、ママもストレスがかからず良いと思います。
幼児期にオススメの習い事&費用ランキングベスト5
① 体操教室
費用は5000円から7000円程度です。
最近、ブリッジができない子が多い、ということを聞きました。
確かに、家にいる限り「ブリッジってこうするんだよ」なんて教えませんよね?
親の私たちとしてはいつ誰に教わったのかわからないし、当たり前のことのようですが、ブリッジは以外と難しい!?
手足の力がないとできないですもんね。
さらに、ブリッジをしながら片手片足をあげるとか、いろいろあるそうです。
ブリッジに限らず、最近の子ども達の体力低下は大きな問題にもなっていますよね。
幼い頃は体が柔軟だけど、成長するにつれて体が硬くなります。
体が硬いと怪我をしやすいと言われます。
また、基礎体力がしっかりしていることは健康にも繋がります。
ですので、体が柔軟な幼少期から体操教室で柔軟性を維持していけば、体が強く元気に育つと考えられるのです。
もちろん、体操教室が全てではありません。
体操教室のもとになるのが、「外遊び」です。
平面の床やマットの上で運動するだけではなく、でこぼこ道、舗装されていない道、草の上、木の根っこがぼこぼこしている土の上を駆け回ることで体幹が鍛えられます。
「外遊び」と「体操教室」をすればとても元気で丈夫な子になりそうですね。
② スイミング
スイミングは、「水に慣れる」ということだけではなく、「体が鍛えられて強くなる」というメリットがあります。
泳げないよりは泳げる方が断然良いですよね。
ただ、やはりプールは塩素や冷えの心配があります。
スイミングから帰ったら塩素が入っていないお湯で綺麗に体を洗うこと、湯船に浸かってしっかりと温まること、などに気をつけた方が良いと思います。
月謝は5000円から7000円程度が相場です。
③ 英会話
語学は3歳までが勝負!と言われています。
ということで、「英語に関しては早く早く何かをしなくては!」という親御さんが多いですが、いきなり押し付けては逆に【英語嫌い】になってしまいます。
焦らずに、子供と親にぴったりの英語教育を考えます。
英語を学ぶ方法としては、
・教材を購入して家庭で学習する(親が先生となる)
・通信講座を受講する
・英会話教室に通う
などがあります。
英会話教室の費用は一般的に、月6000円から10000円です。
④ ピアノ・リトミック
リズム感や音感も小さい頃から身につけておけば良いことだと言われますし、情操教育に大変良いと言われています。
費用は、5000円から10000円程度です。
リトミックに関しては、子どもがしっかりと歩き出す1歳半頃からスタートできます。
子どもって音楽やリズムに乗って体を動かすことが好きですよね。
楽しみながら、音感を身につけられるのでオススメです。
うちは次女が通っていましたが、カスタネットをたたいたり、先生のピアノに合わせて体を動かすととても楽しそうでした。
ピアノに関しては、4〜5歳頃から始められます。
ピアノはプロにならなくても、ある程度弾くことができれば将来役立つこともあるでしょうし、楽譜が読めるようになると他の楽器も使えますよね。
両手をフルに使うので脳トレにもなると言われています。
⑤ 芸術教室(造形教室・絵画教室など)
子どもは、絵を描いたり紙を切ったり貼ったり組み立てたり、創造することが大好きで得意ですよね。
その、得意なことを自由にさせてあげて伸ばしていくのが教室です。
絵を描くこと、何かを形にすることは、想像(創造)力・集中力を養ってくれます。
自宅では、絵の具やのりで汚されたくないので、少し敬遠してしまいますが、やはり子どもには自由にさせてあげたいもの。
教室であれば、思う存分させてあげられますよね。
材料費や教材費がかかるので月謝は少し高く、10000円程度するところもあります。
自治体によっては、市町村主体の教室をしていたりするので、その場合は気軽に参加できる費用であることもあります。
いかがでしょうか。
あれもこれも、親としてはいろいろと思い悩んでしまうこともありますね。
子どもと相談しながら、子ども自身が楽しめてその子の持つ本来の力を引き出せるような、そんな習い事に出会えますように。