
子育てママが抱えるたくさんの悩みの一つ、【離乳食食べない!!】問題。
我が家にも二人の娘がいるので、そんな時期もあったなあ(遠い目・・・)と思うのですが、喉元過ぎればなんとやら。
その時の苦労やもやもやイライラは忘れてしまいました。
しかし、離乳食期の赤ちゃんを抱えたママの目下の悩みであることに変わりはなく、友人の間でも度々話題になっています。
そこで、他の見解とは少し違う、一度経験したからこそ客観的に考えられる視点から、離乳食食べない問題を見ていきます。
離乳食を食べない月齢で多い生後8ヶ月から1歳の時期

【離乳食を食べない!!】と悩む月齢の多くは、8ヶ月から1歳2〜3ヶ月の間だと思います。
って、一般的な育児本で推奨されている離乳食期がこの月齢なのですから、そりゃそうですね。
では。
何故、8ヶ月から1歳の子が離乳食を食べないのか。
当たり前です。食べたくないから。
だから、心配しなくてもいいんですよ!
そもそも、8ヶ月頃から離乳食を食べるって誰が決めたのでしょう?
ママは、何故この時期に離乳食を与えるの?
・・・おそらく。「みんながこの時期に始めるから」「育児本に書いてあるから」「病院で栄養指導を受けるから」などの理由があげられるのではないですか?
ママの気持ちはすごーーーーーくよくわかります!
私も我が子の離乳食期はとにかく食べてよー!って思っていました。
せっかく時間かけて一生懸命作った離乳食をそのままゴミ箱へ。。。なんて日もザラでした。
悲しいよね。切ないよね。虚しいよね。イライラするよね。
でもそれって、ママ目線なんです。
「ママが」「せっかく」作ったのに、「一生懸命作ったんだから食べてよ」
では、赤ちゃん目線で考えてみましょう。
「また今日もドロドロのよくわからんものが運ばれてきた」「食べたいなんて言ってないのに」「ママのおっぱいのほうがいいなあ」「別にお腹空いてないよ」
だったらどうでしょうか?
別に無理して食べさせなくてもいいのです。
育児本通りに行かないのが育児です。あんなの正直、模範解答中の模範解答。
それに、3歳になっても何も食べない子には出会ったことがありません。
「そのうち食べる気になってくれるかな」程度で、肩の力を抜いてくださいね。
最近までよく食べていたのに・・・突然離乳食を食べなくなった日

出だし好調だったのに、突然離乳食を食べなくなった。
そんな話もしばしば耳にします。
一時的なものであれば、体調不良だったりするのかもしれませんが、数日続くと心配になりますよね。
それでも、
子供が元気そうで機嫌よく過ごしていれば概ね問題なし
というくらい余裕を持っておきましょう。
もしまだ、母乳やミルクを飲んでいるのであれば栄養が足りていないことはありませんので、大丈夫です。
「このままおっぱいやミルクに戻ってしまったら・・・」ということについても、大丈夫です。
先にもお伝えしたとおり、ソコソコ成長してるのにおっぱい・粉ミルク飲んでる子いません。(仮にいるとしても、かなり特殊ですよね。)
あまり考えすぎるとママが疲れてしまうし、イライラも溜まってきて、この方が離乳食を食べない問題よりも問題!
ママのストレスは禁物です。
「あまり食べなくても元気そうなら様子を見よう」程度の心持ちがオススメです。
離乳食を食べない時に考えられること

とはいうものの、「なんで食べないの?」というのは気になりますね。
よく言われるのは、「運動量が足りない」「気分転換をしてみる」「お腹が空いていない」ということですが、もちろん、これらも関係しているはずです。
が、個人的見解では、それだけではないと思うのです。
* 野菜を食べないことについて

離乳食初期には、まず野菜が取り入れられますね。
野菜には、ビタミンやミネラルや食物繊維が豊富なので、ママとしても積極的に食べてもらいたいもの。
しかし、現在市場に出回っている、慣行農法で栽培された野菜は赤ちゃんにとって”おいしくない”のかもしれません。
野菜にクサみがある
子供の味覚はほんとうに正直なので、何かおかしいものがわかってしまうことがあるそうです。
現代の野菜は、化学肥料や農薬・繰り返される品種改良などの影響で、実は、本来あるべき栄養素の半分程度しか栄養がない、とも言われています。
わかりやすく言えば、「味が薄い」。
さらに、残留農薬やらケミカルなもので「味がおかしい」。
と赤ちゃんは感じているかもしれません。
実際に、オーガニックのお野菜は野菜本来の甘みがあって、青臭さが少しもなくて、おいしいものが多いです。
口にするもので体はできています。特に赤ちゃんに与えるものは、厳選したいですね。
アクが強いものは食べにくい
緑黄色野菜の代名詞といえば、ほうれん草もその一つ。
我が家でも頻繁に登場する野菜の一つでもありますが、離乳食の初期段階においても推奨されている食べ物の一つですよね。
しかし、ほうれん草ってアクが強いの。。。大人にはあまりわからないかもしれませんが、赤ちゃんにとっては食べづらいのかもしれません。
ほうれん草などのアクが強い野菜は、しっかり茹でこぼしてクタクタになるくらいまで柔らかく煮込むと食べやすくなります。
*その他食べないものについて

食べ慣れない
赤ちゃんがひとつの味に慣れるのに、早くて3回ほどのチャレンジが必要とも言われます。
一口食べて「美味しい!」と感じるものもあれば「おいしい・・・かな?」と感じるものもある。
例えば、女性に大人気の”アボカド”って、外国産の野菜ですが、これが日本に入ってきた当初は「なんじゃこりゃ〜!?」な意見が多かったですよね。
私も「これムリ」って最初は思ったけど、何度か食べるうちに「美味しい」と感じ、今では大好きに。
大人でもそうなのですから、ましてや食べ物自体が初めてだらけの赤ちゃんからすると戸惑うのも当然。
ムリに与える必要は全くありません。
受け付けない(体質に合ってないかも)
赤ちゃんが食べ物を拒むときの理由として、体質的に受け付けない、ということも考えられます。
アレルギーではないけれど、それを食べたからといって何かが起こる訳ではないけれど、受け付けない、ってありますよ。
ムリして与えて下痢や便秘になっても困るので、食べさせることのみに意識を集中するのではなくて、赤ちゃん本人の体と相談しながら食べ進めてくださいね。
味が濃い
大人は、味が付いているものに慣れているけど、赤ちゃんは味がないのが当たり前です。
離乳食って、作っているママ目線だと、正直、美味しそうではないですよね。。
だから、ちょっとくらい味をつけたほうが・・・とか、味が付いているほうがおいしくたくさん食べてくれるかな・・・とか、考えがち。
しかし、その心配は無用です。味が濃すぎると帰って食べ物本来の味がわからなくなり、将来的な味覚障害にもつながる可能性があります。
離乳食初期から中期にかけては、素材本来の甘みや甘みを引き立てる天然塩を少し加える程度で十分です。
「母乳ばかりで離乳食を食べない」のは不思議なことではありません

【離乳食、始めたはいいけど食べない】のは、繰り返しになりますが、当然のこと。
母乳は赤ちゃんにとって精神的安定剤でもあり、栄養源でもあり、そして何よりも、世界一大好きなママとの大切な接点でもありますよね。
その母乳と、突然現れたドロドロのもの、どちらが好きって、そりゃ母乳!!
離乳食の時期は、あくまでも”食べ物”に慣れるための練習期間です。
特に初期から中期にあたる8ヶ月から1歳2〜3ヶ月頃の時期は、食べ物から栄養を摂る、という概念は持つ必要はありません。
考えてもみたら、仮に食事を食べたとしても、この時期の量は少量です。
母乳と離乳食の併用であれば、母乳メインになるのは当たり前。離乳食をほとんど食べなくても栄養的にも問題ないので、無理に離乳食を食べさせようとママがイライラやきもきする必要はありません。
冒頭でも触れましたが、3歳になっても母乳メインの子供はいないので、ね。
離乳食の代わりにミルクで代用することについて

病院での栄養指導で推奨されているのが、離乳食とミルク(フォローアップ)との併用。
食事で補いきれない栄養素でも、フォローアップミルクがあればバランスが取れる、ということで推奨されることが多いですが。
これには、家庭の事情も入ってきますね。
個人的には、フォローアップミルクは不要で、母乳と離乳食の併用で問題ないと考えています。
しかし、赤ちゃんが1歳前後になると、お仕事への復帰を考えるママがいたり、ママの体調によって断乳する必要が出てくるケースもあります。
そんな場合は、ミルクは大変重宝しますね。
ミルクの場合、1日に与える回数や量が決められているので、離乳食のタイミングも掴みやすいようです。
ただ、ミルク自体の製品の安全性について、自然派ママとしてはいささかの疑問はあります。
別の機会に詳しく触れていきたいと思いますが、市販のミルクと離乳食を進める場合、食事からの栄養が摂れるようになったら、ミルクはやめても良いと思います。
最後に

いかがでしたか?
少しでもママの心が軽くなったでしょうか?
今回この記事で書いたことは、育児本にも乗っていなければ病院の栄養指導で言われることもないと思います。
育児本も病院も、「なるべく食事から栄養を取れるように練習していきましょう」という方向性。
で、足りない場合はミルクで補ってあげてね、って。。。
ん?
ミルクを売りたいだけかしら?とちょっと思ってしまうのは私だけかな。
いずれにせよ、【離乳食食べない!】ということだけにフォーカスして神経質になる必要はありません。
「そんなときもある」「いつか食べる」「元気で機嫌がよければ問題ない」
それくらいの心持ちで、余裕を持って取り組んでみてください。
ママの緊張がほぐれれば、自然と食べるようになるかもしれませんよ。