現代社会では欠かせない?食品添加物
子どもが大好きなお菓子やパン、スーパーに売っているお惣菜、コンビニのお弁当、ファーストフード、私たちの身の回りには、おいしくて便利で簡単な食べものや飲み物があふれています。
外出先で子どもがぐずったとき、忙しいときや疲れているとき、ゆっくりとおやつやごはんを手作りしている余裕もないので、つい頼りがちですよね。
しかし、現代では、それらの便利な食べものの多くに食品添加物が含まれています。
添加物は、食品をおいしくしたり、色を良くしておいしそうに見せたり、香りをつけたり、腐敗速度を遅くして保存性を高めたり、様々な役割をしています。
そんな私たちが普段何気に摂っている「食品添加物」って・・・
一体何なのでしょうか?
日常的に子どもたちにも与えて問題はないのでしょうか?
食品添加物について考えてみたいと思います。
食品添加物が危険って嘘?本当?
当然のように存在する食品添加物が危険だなんて嘘?
食品添加物について考えたことはありますか?
なんとなく、悪いもののような気がする?
いやいや、みんな小さい頃から食べてるし大丈夫でしょ?
食品表示の後半部分に記載されている、カタカナや漢字で表記されているもののほとんどが添加物です。
食品添加物の目的は、食品を色よくおいしそうに見せることや、舌触りや食感を良くする、長期間の保存を可能にする、などさまざまあります。
確かに、料理は視覚で楽しむことも大切です。
しかし、不自然な着色や必要以上のデコレーションは本当に必要でしょうか?
食中毒予防の観点から、添加物が必要だという意見もありますが、本当にそうでしょうか?
近現代になり、がん・心疾患・脳血管疾患をはじめ、生活習慣病、さらには精神疾患まで実に様々な疾患を持つ患者が、右肩上がりに増えています。
そして、これら疾患と食品添加物との相関があることが、少なからず指摘されています。
食品添加物には、発がん性や情緒不安定、生殖異常、生活習慣病のリスクなど、あらゆる危険性が指摘されているのです。
危険な食品添加物の影響は、子供達が多く受ける
特に、赤ちゃんや子供が食品添加物から受ける影響は大きいと言われています。
細胞が退化していく大人と比較して、子供達の細胞は日に日に成長していき、多くのものを吸収します。
それはもちろん、必要な栄養素だけではなく悪いものも吸収されてしまうのですから、当然のことと言えば当然のことです。
しかし、子供が好むお菓子やお惣菜、レトルト食品には必ず食品添加物が入っています。
確かに、一つ一つに入っている食品添加物は微量なものかもしれません。
ところが、毎日、複数のものを摂取していると考えると決して微量とは考えられないのではないでしょうか。
例えば、日めくりカレンダーの1枚1枚は薄っぺらい紙です。
しかし、365枚が積み重なるとかなりの厚みになりますよね。
食品添加物も同様のことが考えられるのではないでしょうか。
また、私たちが子供の頃と比べて、アトピーやアレルギーの子供が増加していたり発達障害やADHDなどの疾患と診断される子供が急増しています。
特別支援学校の教師をしている知人も、現在は特別支援学校が足りないほど、支援が必要な子供達がいる、という話を聞いたことがあります。
もちろん、全ての原因が食品添加物にあるとは思えませんが、大きな要因の一つになっているのは否定できません。
便利で見た目の良い商品が身近にたくさん溢れ、いろいろな情報が錯綜する中で、私たち大人がきちんと考え、見極めなくてはならないのです。
これだけは避けたい!危険度の高い食品添加物ランキングベスト5!
添加物と名のつくものは全て与えたくない!というのが母親としての本音です。
でも、現代の生活で、添加物は避けては通れないものになりつつあるのも現実。
それならば、最低限これだけは極力摂取することを避けよう!と思うものをまとめました。
No.5 漂白剤・酸化防止剤
お菓子やドライフルーツなどに使われている亜硫酸ナトリウム。
果物や食品の色を綺麗に保つため、酸化を防止するために漂白する、ということです。
この亜硫酸ナトリウムの摂取によって子どもの成長に悪影響を及ぼしたり、胃や腸の粘膜を荒らしたりします。
リーキーガットという言葉をご存知でしょうか。
腸に穴が空いている状態で、本来は腸壁でブロックされるべきタンパク質などが血中に流出してしまう状態のことです。
小さな子供は離乳食完了期を過ぎたといえども、実は内臓機能は完成していません。
とくに腸はまだまだリーキーな状態。
そこに加えて添加物が入り胃腸粘膜を荒らすとなると、アトピーやアレルギーの大きな要因です。
「亜硫酸ナトリウム」と書いていたらピンとこないかもしれませんが、漂白剤と聞いたらどうでしょう?
漂白剤を子どもに食べさせることはできますか?
大人でも食べたくないですよね。
No.4 着色料
お菓子・お惣菜・ソースなど、こちらも子どもが好む食品に多く含まれるものです。
特に、カラメル色素や、赤色104号・青色1号などという表示のタール系色素は、発がん性やアレルギーを引き起こす危険性が指摘されているので避けましょう。
パプリカ色素やカロチノイド色素など、天然のものが使われているものを選ぶか、色鮮やかなものは購入しないのが賢明です。
No.3 防カビ剤
お砂糖いっぱいの甘いお菓子やスナック菓子を子どもに与えるのはちょっと・・・
でも、果物だったら栄養も摂れるし自然のものだし大丈夫だよね!?
と思っている方、ちょっと待ってください!!
もしかして、果物だからといって輸入品のバナナやオレンジ・グレープフルーツを購入していませんか?
最近ではかなり知られるようになりましたが、アメリカなどから輸入される果物には、カビや腐ることを防ぐために大量の農薬と防カビ剤が散布されています。
いわゆる、ポストハーベスト問題です。
スーパーの値札の隣に、「OPP・TBZ・イマザリルを使用しています」という表示を見たことはありますか?
これらは非常に強い毒性をもち、発がん性・赤ちゃんへの悪影響などが危惧されています。
「皮を剥けば大丈夫」ではありません!
これらは、皮を通過して果肉にまで移行します。
果物は、国産の無農薬のもの、あるいは、輸入品であってもオーガニックのものを選びましょう。
また、同様に気をつけるべきなのが、輸入小麦。
輸入小麦は、前述の果物同様、輸送される際に多くの防カビ剤が散布されます。
そして、その小麦はスーパーで小麦として販売されているものだけではなく、パンやお菓子、その他粉製品の原材料としてあらゆるところで使用されています。
ポストハーベストは本当に恐ろしいです。
https://macrobiotic-daisuki.jp/postharvest-nouyaku-52095.html
ところが、日本での規制は緩むばかり。
私たちの体に、子供達の体に異変が起きる前に、摂取するのをやめましょう。
No.2 発色剤
ベーコン・ハム・ソーセージ、子どもが好きな食べ物のひとつですし、お弁当や忙しい朝にも食卓を飾ってくれますね。
しかし!ベーコン・ハム・ソーセージに含まれている発色剤である、亜硝酸ナトリウムには、強い毒性が認められ、魚や肉に存在するアミンと結合して強い発がん性をもつ物質へとなることが指摘されています。
最近では、一般のスーパーにも発色剤を使用していない「無塩せき」のものが販売されています。
値段はやや高めになりますが、子どもの健康のためにも、「無塩せき」のベーコン・ハム・ソーセージを与えてあげてください。
No.1 合成甘味料
子供が大好きなもののほとんどに含まれています。
毎日のように、コンビニやスーパーの甘いお菓子やジュースを食べている方、要注意です。
ノンシュガー・ノンカロリーなどという謳い文句に騙されてはいけません!
これらのキャッチコピーがある商品の原材料表示を見れば、必ずと言っていいほど合成甘味料の記載があるはずです。
合成甘味料として使われている、アスパルテーム・L−フェニルアランニン化合物・アセスルファムK・スクラロースなどの物質には、発がん性をはじめとした健康被害の数々、精子奇形など、あらゆる危険性が指摘されています。
最近の子どもに多いと言われている集中力低下、キレやすい、落ち着きがない・・・などの症状、甘味料が原因である可能性もあります。
実際に、スーパーでお菓子やデザート、飲料などの製品表示を見てみてください。
ほとんど全てと言っても過言ではないほどの食品にこれらの記載がされているはずです。
こどものおやつには、なるべく自然の甘さがあるものを与えてあげましょう。
お母さんの手作りおやつは、他のどんな市販のものに勝ります。
危険な食品添加物一覧!複数同時摂取で危険度アップも!?
食品添加物とひとくくりに言っても、危険度が高いものとそうではないものもあります。
食品添加物は、
・天然に存在する植物・海藻・昆虫・細菌・鉱物などから特定の成分を抽出した天然添加物
・石油製品などを原料として化学合成された合成添加物
この二つに大きく分けられます。
特に危険なものは、言うまでもなく、石油由来の化学合成物質である合成添加物です。
自然に存在しないものを人の体内に入れること自体、不自然なことですね。
また、食品添加物の中で、物質名だけではなく、用途名もあわせて表示が義務付けられているものがあります。
以下に一覧としますが、これらは特に毒性が強いものが多いので注意が必要です。
危険な添加物一覧と人体への影響
酸化防止剤
亜硫酸ナトリウム・ブチルヒドロキシアニソール(BHA)・ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)など。
変異原性・催奇形性などの疑いが指摘されている。
甘味料
アスパルテーム・L-フェニルアラン化合物・スクラロース・アセスルファムK・ステビア・トレハロースなど。
頭痛・めまい・視力低下・吐き気・記憶喪失・脳卒中・腎臓病・糖尿病・精子奇形などの健康被害が指摘されている。
着色料
カラメル色素・タール系色素(赤102・3号、黄4・5号など)
発がん性・アレルギー性が強い、など人体への悪影響が問題になっている。
保存料
ソルビン酸カリウム・安息香酸ナトリウム・ツヤプリシンなど。
発がん性が疑われ、消化器官の機能が低下したという指摘がある。
漂白剤
亜塩素酸ナトリウム・亜硫酸ナトリウム・過酸化水素・二酸化硫黄など。
毒性が強く、消化器系に悪影響を及ぼすと言われている。
発色剤
亜硝酸ナトリウムなど。
発がん性が認められている。
防カビ剤
イマザリル・ジフェニル・OPP・TBZなど。
発がん性・乳幼児への悪影響など非常に強い毒性が指摘されている。
いかがでしょうか。
もちろん、これらが全ての添加物ではありません。
厚労省が定めた食品添加物は、800品目以上あります。
全てが危険というわけではありませんが、非常に危険なものが多いということを知っていただきたいと思います。
複合摂取はさらに危険度アップ!それでもまだ添加物を摂取し続けますか?
この記事をここまで読んでくださったみなさん!
実際に、冷蔵庫に入っている食品の製品表示を確認してみてください。
それらに含まれる食品添加物の多さに驚くのではないでしょうか。
また、それらはいずれも単品ではなく、1つの製品に複数の添加物が含まれているはずです。
上記に記した健康へ懸念される害はあくまでも1つの添加物につき、ということ。
添加物が複数使用されている場合の危険性はどうなるのでしょうか?
具体的な実験すらされていない状況ですが、想像するだけで何となく予想がつきますよね。
私たちの体は食べたものでできている。子供達の健やかな成長を願うからこそ危険な食品添加物は避けたい
いかがでしたか?
微量とはいえ、毎日複数の添加物を摂取することがどのようなことか、ご理解いただけたでしょうか。
これらを、育ち盛りの子どもたちに当たり前のように与えていたら・・・
現在は長寿を誇る日本ですが、このままだと数十年後にはどうなっているかわかりませんね。
人間の体を作っているのは普段口にしている食べ物です。
お腹の赤ちゃんは、ほんの数ミリの卵からお母さんのお腹の中で十月十日を過ごし、奇跡のような成長を遂げて、一人の人間としてこの世に誕生します。
つまり、赤ちゃんはお母さんの食べるものでできているのです。
食べたいときに気軽に美味しいものが手に入る今の日本。
時々であれば、それもアリなのかもしれません。
でも、毎日だと不自然。不健康。
時々の外食、お惣菜、ジャンクフード。
その代わり、家では手作り食で体を整えてあげて家族の健康を作りたいものです。
「食」について、改めて考え直す時期がきているのかもしれません。