こんにちは。
えみちゃんママです。
夏の到来とともにニュースを賑わす熱中症。
記録的な猛暑が続く昨今では、室内にいても熱中症になりやすかったり、
お年寄りや子どもたちのリスクがより深刻であったりしますよね。
そしてこの、熱中症の対策として重要なのが
水分補給
です。
そこでよく見かけるのが
スポーツドリンク
ですね。
しかし、いくら水分補給といってもスポーツドリンクの過剰摂取は大きなリスクとなります。
子どもが大好きスポーツドリンクの裏側
熱中症対策として積極的に飲まれているスポーツドリンク。
でも、ちょっと待った!!
水分補給だからと言って、ガバガバ飲んで良いものではありません。
スポーツドリンクは、体液に近い成分が含まれているということで、水分補給とともに失った栄養素も補えるメリットから、人気の飲料です。
しかし、多くの方はお気づきでしょう。
スポーツドリンクには大量のお砂糖が含まれています。
その量は、コーラや甘いジュースに含まれている量と大差ありません。
「スポーツドリンクは大量の砂糖が含まれている」ということが有名になったせいか、
最近では「砂糖不使用」「砂糖控えめ」などをうたった熱中症対策用の飲料も販売されています。
しかし、しかーし!!
ここにも落とし穴。
成分表示をしっかり確認してくださいね。
もれなく、人工甘味料の表示がありますから・・・
人工甘味料なら砂糖のほうがマシ?
いや、どっこいどっこい・・・!?
また、最近では、スポーツドリンクは脱水症状に効果がない、という見解も出ています。
理由は、先に挙げた糖分過多とともに、ナトリウムが少ないためです。
脱水には、薬局で販売されているOS-1などの経口補水液をゆっくりと飲むことが推奨されています。
いずれにしても、
スポーツドリンク=水分補給に最適!積極的に飲むぞ!
という考えは、ナシにしてください。
熱・風邪・下痢の水分補給におすすめのスポーツドリンクの飲み方
スポーツドリンクの裏側をきちんと認識したうえで、ではどのようにスポーツドリンクと付き合っていけばよいのか?
おすすめの飲み方を考えていきましょう。
* 薄めて飲む
砂糖の量を減らす、という意味で2〜3倍に薄めて飲みます。
実は、某有名校の体育会部でも、スポーツドリンクは薄めて飲んでいるそうです。
* スポーツドリンクは補うもの
水分補給の基本はあくまでも水かお茶です。
水やお茶の代わりにスポーツドリンクではありません。
子どもであれば、1日コップ1杯を目安にしましょう
* スポーツドリンクは水分補給に適しているという概念を捨てる
そもそも、スポーツドリンクを飲まなくても、水分・塩分の補給はできます。
麦茶と梅干しで経口補水飲料と同等のミネラルを摂取できます。
* 日常生活で少量の汗の場合は水をこまめに摂取する
日常生活の範囲内であれば、ただちにミネラルを補給する必要はありません。
やはり基本は、こまめな水の摂取です。
水に関しても、冷たく冷やしたものではなく、なるべく常温のものを飲みましょう。
* スポーツ後など大量の汗をかいた場合は塩分も補給
スポーツドリンクに頼らなくても、塩分を摂取する方法はいくらでもあります。
例えば梅干し。
梅干しにはスポーツドリンクとは比べ物にならないほど多くの効能があります。
梅には、クエン酸やリンゴ酸などの疲労回復に効果的とされる有機酸が多く含まれ、カリウム・リン・鉄などのミネラルも豊富です。
1日1本のスポーツドリンクよりも、1日1個の梅干しのほうがより健康的ですよ。
細かく刻んでご飯にあえておにぎりにすれば、子どもでも食べやすいです。
うちでも、「すっぱいね〜」なんて言いながら食べています。
スポーツドリンクで子どもが糖尿病に!?リスクの数々
スポーツドリンクには過剰なほどの砂糖が含まれているのは前述のとおりです。
そして、この糖分がもたらすもの、それが
糖尿病
です。
まさか子どもが糖尿病!?
いえいえ、本当ですよ。
おとなだけではなく、当然、子どもにもリスクがあります。
ペットボトル症候群とも呼ばれていますが、スポーツドリンクを毎日のように水代わりに飲んでいることで糖分が過剰摂取となります。
水分を摂取しているのに喉が乾く、疲れやすい、だるい、などの症状があればペットボトル症候群(急性糖尿病)の可能性もあります。
スポーツドリンクの糖分によるリスクはそれだけではありません。
多くのお母さんたちも気づかれているでしょう。
虫歯のリスク。
甘いお菓子やジュースを食べたり飲んだりしたあとは、しっかり歯磨きするけれど、スポーツドリンクは大丈夫!?
そんなはずはありませんよね。
特に、熱や風邪・下痢などのときは飲みやすいので水分補給に与えたくなる気持ちもわかります・・・
が、寝込んでいる我が子に歯磨きをさせることも難しいですよね?
スポーツドリンクの常用、ましてや就寝前の水分補給として与えるのは避けましょう。
酸蝕歯(さんしょくし)という病気も最近問題になっています。
虫歯と同様、歯の病気なのですが、違いは以下の通りです。
虫歯・・・虫歯菌が糖分を摂取したときにでるさんが原因で歯がボロボロになる。
酸蝕歯・・・食べ物、飲み物に含まれる酸そのものが歯を溶かす。
昔、私が子どもの頃、親によく注意されたことで、
「ジュースばかり飲んでると骨が溶ける」
などと言われていました。
ただの脅し文句だった、ということではなさそうです。
スポーツドリンクは、虫歯・酸蝕歯、両方のリスクがあります。
子どもたちの健康な歯の為にも、やはりスポーツドリンクの摂取は考え直すべきものなのかもしれません。
スポーツドリンクだけではなく、こどもたちが大好きなジュースや清涼飲料水。
これから暑くなるにつれ、子どもたちの欲求も高まってきますよね。
親としては難しい立場でもありますが、できる限り摂取を控えて、果物や100%のフルーツジュースなどで代用できるといいですね。