子どもが2歳を過ぎる頃からちらほらと耳にする、気になる話題のひとつに、トイレトレーニングがあります。
お母さんとしては、できるだけ早くおむつを外したい!というのが本音ですよね。
では、トイレトレーニングとはどのようなものか、いつ頃始めるのが適当なのか、方法などについて、私の実体験も踏まえつつ紹介したいと思います。
トイレトレーニングはいつから始める?
子供によってそれぞれですが、おおよその目安は以下のとおりです。
・一人で歩いてトイレに行けること
・おしっこ・うんちが出たことがわかる、あるいは意思表示ができること
・おしっこの間隔が2時間以上あくこと
なんとなく当てはまるのではないかな?と思われる方は、そろそろ始めてもいいかもしれません。
具体的な年齢では、2歳の夏か3歳になる年の夏に実施する人が多いみたいです。
ここで、やっぱり「夏」なの?という疑問がわきますよね。
確かに夏は、
・おしっこをもらしてもお腹が冷えない
・洗濯物がすぐに乾く
・薄着なのでトイレに行かせやすい
・下半身すっぽんぽんで放置していても風邪をひかない
などのメリットがあるので、取り掛かりやすいとされています。
しかし、お子さんの生れ月によってもタイミングの差はあると思いますので、焦らずに良いタイミングを見つけてください。
例えば、うちの長女は12月生まれなので、2歳のお誕生日を迎えた後の夏、つまり2歳半におむつが外れました。
一方で、次女は5月生まれ。今年の5月に2歳になったのですが、2歳2ヶ月では少しトイレの意識が湧かなかったようで、夏は逃してしました。最近になってずいぶん理解力が増したので、冬になってしまいましたが、そろそろ始めどきかな、と思っています。
保育園や保育士さんなど、おむつ外しのプロ?に言わせれば、季節にこだわらずに、お母さんとお子さんの良いタイミングで実施すればいいそうです。
夏だからといって、おしっこやトイレでの排泄のイメージを子どもが描けていないのに、いきなりトイレトレーニングを始めても成功率は低いでしょう。
逆に、冬でも、お子さんがきちんとトイレを意識して排泄の感覚がうまくつかめているようであれば、成功率は上がります。
それに保育園の場合、
・保育園のトイレは子供用で使いやすく、可愛らしくされている
・保育士の先生方も、こまめにトイレへの声かけをしてくれる
・お友達が行くと、自分も行こうかなという気になる
・失敗しておもらししても処理が素早く声かけも上手
というった具合に、子どもがトイレに行きやすい環境というものがきちんと整っているのだろうなと思います。
保育園に入れるのであれば、先生と協力しながら取り組んでいくのも一つの方法ではないでしょうか。
実際にうちも、この秋から次女を保育園のプレスクールに通わせることにしました。
最初は紙おむつを履かせていたのですが、先生から「外しましょうか?」という提案があったので、布パンツ(トレーニングパンツ)で登園することにしました。
まだまだ漏らしまくっていますが、「お漏らしをすると気持ち悪い」というのがよくわかるようです。まだトイレで出すことに成功はしませんが、どのような結果になるかは乞うご期待です。
トイレトレーニング具体的にどんな方法があるの?1歳2歳3歳、年齢によってやり方が違う?
トイレトレーニングにはそれぞれのタイミングがありますが、そのタイミングまでにはある程度準備しておくことも必要です。
年齢ごとに取り組みやすい内容をまとめてみました。
まず1歳の頃は、「トイレってなに?おしっこ・うんちって何?」という意識付けから行いましょう。
方法としては、以下のものがあります。
・トイレに関する絵本を読む
トイレトレーニングに関する絵本はたくさんあるので、書店や図書館でお気に入りの一冊を見つけてあげて、普段から読むようにしてあげましょう。
・一緒にトイレに連れて行く
わざわざ連れて行かなくても、子どもって何故かお母さんと一緒にトイレについてきますよね?なるべく見られたくはない姿ですが、トイレトレーニングのためにも少しこらえて、「ママちっちだよ〜。」「ちっち出たらお水ジャーするね。」などと楽しく声かけをしてあげてください。
・オムツ替えのときに声をかける
「おしっこ・うんち出てスッキリしたね。」「オムツきれいになって気持ちいいね」というように、排泄することが気持ち良い、オムツが汚れていることを不快だ、と自然に感じることができるように声をかけてあげます。
2歳になったら、いよいよ実践です。子どもの排泄の様子を観察してタイミングをはかり、実際にトイレに座ってみましょう。
・トイレを飾りつける
子どもがトイレに行きたいと思うように、お気に入りのキャラクターのおトイレポスターを貼ってみたり、トイレに座ればシールが貼れる、などの仕掛けを施してみてください。
最近では、100均でもトレーニングシールのセットが置いてあります。
また、お気に入りのキャラクターがあればモチベーションも上がるようです。
うちの長女は、アンパンマンで一気にやる気度がアップした記憶があります。
・実際にトイレに座ってみる
朝起きてすぐ・お昼寝後や食後にいくと、うまくいけば出るかもしれません。座っているときに、お気に入りの絵本を読んであげるのも効果的です。
・子供の様子を観察して、排泄のときのシグナルを探る
もぞもぞする、部屋の隅あるいは決まった場所へいく、ブルっと身震いする、股をさわる、など、よく観察するとその子特有の合図があります。それをある程度把握すると、トイレに誘いやすくなります。
2歳になって理解力が上がったりイヤイヤの芽が出てきたりすると、「トイレにいくのがイヤだ」「トイレが怖い」「トイレが面倒」という子もいますので、ところどころに仕掛けをしたり、うまく声をかけてトイレに誘い出し、実際に座らせてみるようにしましょう。嫌がらずに座れただけでもOKなので、しっかり褒めてあげてくださいね。
3歳になれば終盤戦。焦らず、子どもの様子を観察しながらきっかけを作ります。
・無理強いはしない
3歳になれば、子ども自身もおしっこ・うんちの感覚がかなりわかるようになっているはずです。しかし、年齢的に「トイレに行きたくない」「今はそんな気分ではない」なんてこともあります。そんなときは、うまく言葉をかけるか、それでもダメならそのときは諦めることも必要です。毎回素直にトイレに行ってくれるほうが珍しいのだと割り切ってその場をやり過ごしてください。そうすると、次はトイレに行ってくれると思いますよ。
・失敗しても叱らない
親の方も焦ってきて、ついつい小言を並べてしまったり、絨毯や畳の上に漏らされてしまったときはイライラしてきつい口調になってしまうこともありますよね。
でも、ぐっとこらえてください。「失敗すると叱られる」と思うと、子どももますます萎縮してトイレにいくのを嫌がるようになってしまうかもしれません。
・成功体験を重ねる
子どもは意外とデリケートなので、ほんの少しのことも影響してくることがあります。逆に、1度の成功が大きな自信へとつながることもあります。
長女がそうでしたが、「トイレでおしっこをしないといけないとわかっているけど、実際に座ると緊張してしまってうまく出すことができない」という状態がありました。便座に座ったときに出さなくては、というプレッシャーが強くて緩め方がわからなかったんですね。
ところがついに、おまるでおしっこに成功!そのとき、本人が思わず言った言葉が「あ!これだ。」これをきっかけに、それまでのスランプが嘘のように次々と成功してあっという間に卒業できました。
このように、一度の成功が次へ、また次へとつながります。
ゴールはもうすぐですよ!
・着脱しやすい服装を心がける
トイレトレーニングをしていると、普段よりもこまめにトイレに通うことになり、服の着脱回数が増えます。このことも子どもにとってはストレスで面倒になってしまうので、トレーニングの際はなるべく着脱しやすい服装を心がけてください。
トイレトレーニングにおまるは必要?トレーニングパンツは必要?パンツなしでも大丈夫?
おまる・トレーニングパンツに関しては、子どもによって合う合わないがあると思います。
我が家に関しては、長女は最初、おまるで成功してトイレへ移行しました。
トイレの補助便座では足がぶらぶらしてしまいますが、おまるは床に足をつけることができるので安定するのではないかと思います。
一方、次女はおまるに見向きもせず、むしろおもちゃとして認識してしまっているようなので、おまるを「トイレ」と認識させるよう対策を考えなくてはなりません。
長女のときは床への飛び散り防止対策にしていたのですが、おまるの下にレジャーシートを敷くなどは「ここは遊び空間ではなくてトイレ空間である」という空間の識別に役立つそうです。
明日から早速試してみようと思います。
トレーニングパンツは、まずは2〜3枚買って試してみましょう。
トレーニングパンツにも2層、3層、6層など種類がいくつかありますし、トレーニングパンツを嫌がる子どももいます。
また、洗濯の手間や乾きにくいという面倒な部分もあるので、結局はあまり使わなかったというケースも多々あります。
うちも、長女は履くことを嫌がりあまり効果を感じなかったので、ほとんど使わずでした。
一方で、現在次女にはよく使っています。本人も今の所はトレーニングパンツを嫌がっていないので、しばらく続けて必要に応じて買い足そうかと思っています。
トイレトレーニングの一つの方法として、パンツを履かないで過ごす方法もあります。
下半身丸裸、ということです。
子どもの年齢や季節、親の受け入れ態勢にもよりますが、試してみる価値はあると思います。
うちでも、家で過ごしていて余裕があるときは何度かこの方法を行いました。
長女のときは、パンツを履いていないため、おしっこが出てしまうとどうなるかのイメージがとてもわかりやすいのか、自らおまるに座ろうとしていました。
次女はまだ実験中です。
夜のトイレトレーニングは?就寝中のおむつを外すタイミングについて。
昼間のトイレに成功すると、今度は夜のおむつ外しについて考えますよね。
うちの場合も、昼間の成功率が高くなり外出時の不安もなくなりましたが、夜はどうしようか悩んでいました。
ところがある日、長女本人から「パンツで寝たい」という申し出があったのです。
夜はおむつをしていましたが、確かに濡れている形跡はなかったので、思い切って本人の意向を尊重することにしました。
すると見事に成功!本人もかなり自信がついて、あっという間に夜のおむつも卒業できました。
もちろん、おねしょをすることもありましたが、それは仕方がないこと。
心配なときは防水シーツを敷くなどの対策をしていました。
目安としては、1週間以上夜間のおむつが濡れていないこと、かと思います。
子どもとも相談して、実施してみてください。
心配であれば、タオルをたくさん敷いたり防水シーツやおねしょ防止スカート(?)など、いろいろと方法はあるので対策を施してください。
必ず成功する!最初からうまくいく子はいない。子どもと向き合う大切な時間だと思って気長に取り組みましょう。
周りのお友達がトイレトレーニングに成功したり、身内からまだかと急かされたり、焦ってしまうこともあると思います。
しかし、子どもそれぞれペースやタイミングがあります。
小学校に入ってもおむつをはいている子はいないですよね?
早く外すに越したことはないかもしれませんが、早く外さなくてはならないこともない。
子どものイヤイヤ期もそうですが、このトイレトレーニングも同様に、子どもと正面から向き合う大切な期間です。
親と子どもが一緒に悩みながら乗り越えていく重要な作業です。
焦らず、子どものペースを大切にしてあげるようにしてください。
トイレトレーニングは、いつか必ず成功します!