
梅仕事と梅仕事に最適な時期とは?
最近、じわじわとその人気を復活させている季節仕事。
その中でも、梅仕事は簡単にできて健康的!ということで、人気を集めていますね。
梅仕事とは、梅の収穫が最盛期の時期に、梅を漬けて梅干しや梅シロップ、梅酒を漬けるという一連の作業のことです。
梅は、毎年6月頃に収穫のピークを迎え、早ければ5月下旬頃からスーパーなどでも見かけるようになります。
青梅を使って作る梅酒や梅シロップは、梅が青い間なるべく早めに、6月上旬頃までに漬け込みます。
一方、梅干しは、完熟梅を使って作るので、6月中旬頃までは仕込みが可能です。
ただし、その年の気候や気温変動によって、梅の収穫時期や梅が熟する早さは変わってきますので、梅の実の様子を見ながら、タイミングを決めましょう。
さて梅仕事といえば、一昔前は、おばあちゃんが作っているというイメージが強かったですが、最近では主婦や子育て世代のママの間でも、梅仕事が広まっているようです。
薬膳や漢方でも重宝される梅の効能効果

「日本人でよかったな〜」と感じることっていろいろあると思うのですが、やはり日本の伝統食を考えると、心底感じますよね。
梅もその中の一つ。
梅は世界中で食べられていますが、梅橋や梅シロップ、梅酒など、いろいろなものに加工されて食べられているのって、日本独特なのではないでしょうか。
梅が持つ優れた効能効果は、漢方として使われたり、薬膳においても重宝されているそうですよ。
以下、梅の効能効果は以下の通りです。
*食欲増進・消化促進
*二日酔いの胃もたれ・ムカつきに
*抗酸化作用
*美肌効果
*疲労回復
*免疫力アップ
*殺菌・防腐効果
他にも、細かく説明すると多くの嬉しい効能効果があります。
特に梅干しは保存もきくので、年中家庭に常備しておきたい、いわば家庭内常備薬にとして重宝します。
初心者でも簡単!厳選梅仕事レシピ5選
梅が身体に良さそう、家庭に常備しているといざという時にとても便利、とはわかっているけど・・・
「梅がカビると大変らしい」「手間がかかるんでしょ?」「難しそう」
と思って、手が出せないでいるあなた!!
いえいえいえいえいえいえいえいえ!!!!
そんなことは全くもってありませんよ。
梅仕事ほど簡単な季節仕事はないと思います(個人的統計による)し、私も全くの初心者で始めてかれこれ5年(?)。
基本の作り方を参考に、我流でアレンジしたりもしましたが、失敗したことは1度もありません!
「梅仕事をやらないなんてもったいない!」とすら思っているので、家族の健康を守るママたちにはトライして欲しいと思います。
誰でも簡単に、しかも、気になるお砂糖をなるべく使わないレシピを考えたので、是非ご覧になってくださいね。
梅仕事に絶対欠かせないのはコレ!梅が赤くなれば医者が青くなる!?

「梅干し1日1粒で医者いらず」とは、よく言われていることです。
夏はミネラル補給にもなり、冬は身体を温め免疫力を高めてくれます。
お弁当に加えれば、殺菌作用・防腐効果も高いのでとても便利。梅酢やたたいて細かくした梅干しを少し混ぜれば、安心です。
少量であれば、「少し塩味効いているな」程度の風味なので、小さい子でも抵抗なく食べてくれますよ。
梅干し

まず最初に必要なものは、保存用の容器!
私はいつもガラス瓶を利用しています。
中の様子が見える方がいいので、甕やプラスティックの容器よりも私はこっちが使いやすくて好きです。
<材料>
完熟梅 1kg
天日塩 200g(梅の重さに対して20%程度)
*初心者が減塩にすると失敗しやすいので塩の量は20%以上でスタートしてください。
*塩はなるべくミネラルが豊富なものを使用します。
*甘味を加えたい場合、はちみつ・きび砂糖などの甘味を塩の半量程度加えてもOKです。
<作り方>
STEP1 仕込み

1 梅を洗ってヘタを取る。
2 消毒した瓶に梅と塩を交互に入れていく。

STEP2 漬けこむ
3 1日1回、瓶をくるくる回して混ぜる。2〜3日程度で梅酢が上がってくる。

4 そのまま1ヶ月ほど漬けこむ。
*梅の実がひたひたになる程度梅酢が上がってこれば一安心、かびる心配は少ないです。
STEP3 揉み紫蘇を加える
5 梅干しに紫蘇の赤い色を漬ける場合、梅酢が十分上がってきたら揉み紫蘇を加えます。
*揉み紫蘇は、赤紫蘇を塩もみしたものです。自分で作ることも可能ですが、失敗することもあるし手間もかかるので、加えるだけの【揉み紫蘇】を購入することをおすすめします。
*赤くない白梅干しにしたい人は、揉み紫蘇を加える必要はありません。
*白梅酢を取りたい場合は、紫蘇を加える前に保存瓶に取り分けてください。
STEP4 土用干し
6 暑くなってきた夏の晴天が続く3日間を見計らって、梅の実を取り出し、ザルや野菜干しカゴなどに並べて三日三晩天日干しする。
様子を見ながら適当にひっくり返して全体を干す。
*通常、夏の土用の時期に天日干しすることが多いので「土用干し」と呼ばれますが、必ずしもその必要はありません。
7 梅を元の瓶に戻して、冷暗所で保存する。
完成です!
もはや健康ドリンク!?子供にも安心な家庭常備梅ドリンク

梅仕事で人気なものの一つに、【梅シロップ】があります。
が、個人的にずっと気になっていたのが・・・お砂糖。。。
せっかく、梅にはすばらしい効能効果がたくさんあるのに、それを砂糖漬けにしてしまってはもったいない・・・(本末転倒?プラマイゼロ?いや、むしろマイナス!?)という感じなので、私自身も大きなジレンマでした。
それでも、市販のスポーツ飲料や炭酸飲料、ジュースよりはマシだと思って、氷砂糖や、(せめて)きび砂糖で作っていましたが、それでも何だかな〜、と。
そこで、思い切って砂糖を使わない(低GI甘味料を使用)方法を考えました。
結果、特に大きな問題はありませんでしたよ〜^^美味しく簡単にできました!
梅のエキスもしっかり出ているし、多少液体が混濁している感じはあるかな(氷砂糖や上白糖はクリアで色がきれいに出る)とは思いますが、家庭のものに見た目をさほど気にする必要もないので、子供達も大喜びで飲んでいます。
前置きが長くなりましたが、暑くなってくる季節にピッタリの、すっきりさわやかで安心な梅ドリンクレシピをお試しください。
お砂糖については、過去記事でくどいほど書いてまいりましたのでご参考までに。(記事最後にリンク貼っておきます)
はちみつ梅

梅シロップ系の青梅を作るときは、まずヘタの下処理をした後で凍らせます。
冷凍室で一晩以上凍らせることで、梅の繊維が破壊されてエキスが出やすくなるそうなのです。
では、作り方いってみましょう!
<材料>
青梅 1kg
はちみつ 1kg
<作り方>
1 梅を洗ってヘタを取る。
2 袋に入れて一晩冷凍庫で凍らせる。
3 消毒した瓶に、梅とはちみつを交互に入れていきます。最後ははちみつで終わらせます。
4 1〜2日に1回、瓶を振ると発酵が促されます。また、梅がはちみつで覆われているとカビにくくなります。
5 梅のエキスが上がってきて、1ヶ月程度で完成です。
6 梅の実は取り出し、シロップのみ冷暗所で保管します。
梅シロップ
はちみつ梅もいいですが、やはりコストがかかるのが難点。
はちみつを大量には手を出せないけど、こちらだと比較的取り掛かりやすいのではないでしょうか。
氷砂糖や上白糖の代わりに、ココナッツシュガーを使うレシピです。

<材料>
青梅 1kg
ココナッツシュガー 1kg
<作り方>
1 梅を洗ってヘタを取る。
2 袋に入れて一晩冷凍庫で凍らせる。
*凍らせることで梅の細胞が破壊されてエキスが出やすくなるそうです。
3 消毒した瓶に、梅とココナッツシュガーを交互に入れていきます。最後はココナッツシュガーで終わらせます。
4 1〜2日に1回、瓶を振ると発酵が促されます。また、梅がココナッツシュガーで覆われているとカビにくくなります。
5 梅のエキスが上がってきて、1ヶ月程度で完成です。
6 梅の実は取り出し、シロップのみ冷暗所で保管します。
最強の組み合わせ!日本のスーパーフードが夢のコラボ!?

日本を代表するスーパーフードといえば、味噌!
梅干しもさることながら、お味噌は私たちの健康を支える上で欠かせません!
そんなお味噌と梅の夢のコラボ!?を実現したのが【梅味噌】です。
梅味噌
<材料>
青梅 1kg
味噌 1kg
<作り方>
1 梅を洗って一晩水につけてあく抜きをする。
2 水分をしっかり拭き取り、ヘタを取る。
3 消毒した瓶に、味噌を敷き詰め、その上に梅を並べ、その後も味噌と梅を交互に入れる。最後は味噌で蓋をするように。
4 1〜2日で梅から水分が出てきて馴染んでくるので、一度蓋を開けて底からよく混ぜる。
5 その後、週に1回程度混ぜるようにする。もしくは、瓶を振るだけでもOKです。
6 1ヶ月程度で完成。
* 寝かせれば寝かせるほど味が深まります。長期保存する場合は、温度管理に気をつけ、なるべく冷蔵庫で保管しましょう。
お酒好きには欠かせない!?お好みのブレンドで作れる梅酒

梅酒
<材料>
南高梅 1kg
ココナッツシュガーorはちみつなどの甘味料 1kg
ホワイトリカー 1800ml
ブランデーやみりん、その他お好みのリキュールで漬け込んでもOKです。
<作り方>
1 梅を洗ってヘタを取る。
2 袋に入れて一晩冷凍庫で凍らせる。
*凍らせることで梅の細胞が破壊されてエキスが出やすくなるそうです。
3 消毒した瓶に、梅と糖類を交互に入れていく。
4 最後にリキュールを注ぎ、冷暗所で保存。
5 約1年後に完成。そのまま保存を続けても良いですが、梅の実は取り出す。
(個人的に梅酒に浸かった梅の実が好きなので、そのまま食べてしまいます。)
最後に

いかがでしょうか。
簡単に作れそうな気がしてきましたか!?
今の時代、市販品でもすぐに手に入るし、価格も安いので、買ったほうが手っ取り早いと感じるかもしれません。
しかし、市販のものは添加物や化学調味料が入っているものがあったり、原材料もどのようなクオリティのものが使われているかわかりません。
手間とコストがかかるかもしれませんが、自分で作るほうが安心で安全ですよ。
今年の初夏の梅仕事、是非お試しください。