2019年12月11日放送のNHKガッテン!大集結食卓の革命児たちSPは、これまでの食のブームの最新情報でした。
取り上げられたのは「野菜ファースト」の新情報!
野菜ファーストとは・・・みなさん何かご存知ですか?
野菜ファーストは「野菜が先」だけではない!?その真意とは
野菜ファーストとは、食事の時に野菜をまず先に食べるという、いわゆる健康法の一種です。
私としては、ごく当たり前に実践していたことだったので改めてこの命名を聞いて、ある意味新鮮でした。
何故野菜を先に食べる方が良いのでしょうか?
まあ、肉や魚、ご飯類をいきなり食べるよりも野菜から食べる方が良さそうということはなんとなくわかりますよね。
ダイエットの時なんかも、まずは野菜のビタミンや食物繊維を先に食べることで満腹中枢が刺激されるので良い、ということを聞いたことがあります。
糖尿病や生活習慣病で食事改善が必要な人ほど大切な野菜ファースト
ご飯など糖質の多いものを先に食べると糖が即座に体内に吸収されてしまい、血糖が急上昇します。
一方で、野菜を先に食べると、野菜の食物繊維の働きのおかげで糖の吸収が穏やかになります。
つまり、血糖値の急上昇を予防するためにも野菜ファーストは重要なのです。
今回、番組で紹介されていたのは糖尿病の治療に取り組む梶山医師と管理栄養士および患者さんたち。
梶山医師は、野菜ファーストの提唱者だそうですが、糖尿病患者さんの治療に取り組むうち、より生活に取り入れやすく実践しやすい食事療法を研究してきました。
そして患者さんの経過を観察していくうちに、野菜を先に食べることで、血糖値が下がり、生活習慣病の改善に繋がるという「野菜ファースト」の考えを確立されたのです。
お米の美味しい日本。
ご飯が大好きな日本人。
そんな日本人は、食事の時にどうしてもご飯を先に食べがちです。
そうすると、糖がすぐに吸収されてしまって血糖値が上がりやすくなるため、糖尿病など生活習慣病の原因に。
一方で、野菜を先に食べると食物繊維が糖を包んでくれるので、糖の吸収が穏やかになり、血糖値が上がりにくくなるのです。
そのため、特に糖尿病患者さんは野菜を先に食べることが推奨されていますし、特に疾患を抱えていなくても、健康・ダイエット・美容のためにも野菜を先に食べることがオススメなのです。
野菜を先にとる時に合わせて行うべき重要なポイント
しかし近年、野菜ファーストの概念は「野菜を先に食べる」ということだけではなくなりました。
重要なポイントがもう一つあるのです。
それは・・・
最初に野菜を5分以上かけて食べ、次におかずを食べ、その後ごはん・パン・じゃがいも・とうもろこし、というように食べる順番を意識する
ということ。
つまり、ただ単に野菜を食べるだけではなく、時間をかけてゆっくり食べることが大きなポイントになるのです。
早食いはよくないと言うことですね。
昔から、「ご飯はゆっくりとよく噛んで食べる」と言われます。
これからは、「ご飯は野菜からゆっくりとよく噛んで食べる」ということがスタンダートになってくるのですね。
厳しい食事制限や運動よりも、これであれば忙しい人もお年寄りも簡単に実践できそうですよね。
食べる順番で健康が大きく変わる!?食べる順番と血糖値の最新情報とは
野菜を先に食べる野菜ファーストだけではなく、そのほかの食事の順番も大切だという考え方も広まりつつあります。
それは、野菜だけではなく、肉や魚などのタンパク質を先に食べる、ということ。
肉や魚のタンパク質は、インクレチンという消化管ホルモンの分泌を促し、血糖の上昇が抑制されるのです。
つまり、現段階で推奨される食べ方は
野菜→肉・魚などのタンパク質→ご飯類
ということですね。
糖質制限も近年ブームになっていますが、なるほど。
ここでも、ご飯などの炭水化物をできる限り最後に食べる(それによって炭水化物の摂取量が減る)ことが、血糖コントロールには重要ということですね。
まだまだ続く食事と糖尿病との関係性の研究
糖尿病患者さんと食事との研究はまだまだ終わっていません。
食事療法でさらに有効な結果を出そうと、梶山医師はじめその患者さんが一体となり、食べる時間帯と糖尿病との関係、を調査しているそうです。
食事をしても血糖値が上がりにくい時間帯はあるのか
私の予想は・・・・
どのような結果が出るのか目が離せませんね。
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